若者の生き方、意識して時代の変化の流れに乗る道を歩くべき!

大学を卒業して安定した企業に就職するというお決まりの人生すごろくが今の若者にとって本当に良いのだろうか。66歳になって今の時代を観察すると私たちが若い頃の時代と違って不安定だ。大企業に就職できたと喜んでいても定年まで勤められない。途中で経営が悪くなって構造改革という名のリストラをやり始める。

大手銀行が数万単位の人員整理を発表した。一番安定した就職先である銀行業界が今まで考えた事が無いような大きな変化を起こそうとしている。昔の常識と価値観で自分の人生を考えて行動すると、「こんな筈ではなかった!」という現実が待っている。

大きな変化は世界中で起きている。若者は、昔の常識や価値観で自分の将来を当たり前のように考えるべきではないと私は思っている。今は大きな時代の変化の中で「待ちの姿勢」でいるのではなく、積極的にリスクがあるチャンスを取る姿勢が求められる。

若い時でしか経験できない事、自分がやりたい事への挑戦

20歳から30歳代までは、自分がやりたいと思った事で情熱を持って走り出す人生を今の若者に助言したい。恋愛と同じように20歳から30歳代までは情熱という感情で盲目になれる。何かに没頭して心が喜ぶことに集中する。人生の内でこんな喜びを味わえるのは、恋は盲目と同じ精神状態で何かに没頭している時である。

常識が示す安全な道はもうない

人生の安全を考えて隣百姓と同じ事をやる。常識はそれが安全な道と教えるが、大きな時代の変化の中では大きなリスクになる。コロナ感染が2年以上続くと多くの企業に悪影響が及ぶ。寄らば大樹の陰と思って入社した大企業、JAL、ANA、HISなどは大規模の赤字でリストラをせざるを得なくなっている。コロナ禍は予測不可能な出来事である。

大きな社会の変化が今までの常識を非常識にする。安全と思って選択した会社が倒産しそうな会社になる。昔の常識が通用しない時代い成ったということを認識してこれからの人生設計を考える節目に来ている。若者はシニアと違ってリスクを取りながら自分の道を探せる、作れる時間がある。必要なものは常識に囚われないでリスクのある道を意識して選択することである。

副業、兼業、新しい産業への転職など考えながら自分の道を探すことである。やりたいことがあれば、その道をあえて選択してみる。失敗しても若いからやり直しが効く。自分の心が喜ぶことをしないのは、もったいない。若者の特権は冒険が出来る若さである。失敗しても肥に成る。人生で一度でも良いからやりたい事をやったという経験を持つ、持たないでシニアになった時に後悔しなくなる。

後悔しない人生

60歳を過ぎて若者と同じような恋は盲目的な冒険は出来ない。自分一人だけの人生であればそれも可能だろうが、家族があり、子供たちがいる場合は違う。年齢にあった行動が周りから求められる。

若い頃に追い求めてやり続けたことは何十年後に心の潤いを与える。好きこそものの上手である。若い頃、追い求めてやり続けた「やりたい事」が大人の生活を始めた時に基盤になる。66歳という年齢に成り、大きな会社組織から離れた今だからわかる事が有る。この世の中には数えきれないほど沢山の小さな世界があるという事だ。自分が住んでいる世界はその一つでしかない。若い頃に冒険すると沢山の世界を短期間であるが味わえる。

色々な世界を味わいながら長期に住む世界を見つけて落ち着くのが大人が住む世界になる。私の世代の人生の路線は、大学を卒業し安定した大企業に就職し定年退職を迎えて引退生活を送る事である。そんな人生の見取り図が出来ていた。今の若者は私たちと同じ見取り図で人生を送る事が出来ない。変化が大きい。その変化に自分を合わせて人生の見取り図を作らねばならない。

不安定な社会が生まれ来ている。不安定を恐れる若者はますます保守的になり、冒険をしなくなる。その若者の両親もそれを後押しする。これが一般的な物の考え方として広まっているのだが、本当にそんな人生で変化が大きい時代を生きて行けるのだろうか。安心と信じていた大企業が倒産一歩手前まで来ている。リストラが無いと思って就職した銀行が大リストラを始める。

自分の肌で感じる大きな時代の変化に適応すること

人生は一度しかない。若い時だけしか味わえない人生経験がある。好きな事をやる機会と挑戦である。日本の常識が海外の国では非常識になる事を知らない人が多い。なぜ、米国やカナダで子供を学校に送迎するためにスクールバスを使うのか。日本の小学生は、一人で歩いて電車やバスで学校に行けるのが当たり前になっている。

その常識で米国やカナダで生活をすると非常識になる。米国やカナダは、子供を一人で学校に歩いて行かせない。誘拐される危険が大きいからだ。日本の社会と違って安心して子供を外で遊ばせられない環境がある。

人生100年の中で自分が住んでいる世界を変える出来事が何度もやってくる。今までの常識が突然非常識になる出来事である。若者は学校で家庭で昔の価値観の上で作られた常識を教え込まれている。これからは自分の肌、目、経験で今社会で何が起きているのかを判断し自分の人生にあった道を探すべきである。

自分が好きな事を追い求めると自分の世界が生まれる

若者は色々な世界を垣間見る冒険という機会が与えられる。私は51歳で自分が好きな事で起業した。会社員である世界と経営者である世界は180度違う世界である。会社員の常識は経営者の常識と全く違っている。違う世界に住み始めると今までの常識や価値観が非常識になり、無価値になる。

世の中には世間が言っている世界だけがあるわけではない。多くある世界の中から自分にあった世界を探す。自分にあった世界が見つからなければ、自分で作ることである。自分で作るには好きなことを追い求め続けると自分の世界が作られる。自分の住んでいる世界が良く分からない若者は自分の好きな事で冒険してみると新しい視点で自分の人生を見ることが出来る。

結論

  • 大学を卒業して安定した企業に就職するというお決まりの人生すごろくが今の若者にとって本当に良いのだろうか。
  • 若者は昔の常識や価値観で自分の将来を当たり前のように考えるべきではない
  • 人生は一度しかない。若い時だけしか味わえない人生経験がある。好きな事をやる機会と挑戦がある