60歳代のシニアが経験する老化とは?

横浜の街中を歩くと綺麗な女性が目に入る。体のスタイルも着こなしも若さを象徴している。首筋や後ろ姿の腰とヒップが妙にセクシーに見える。自分が年老いても男である事を意識させられる

体に無理が利かないと自覚する年齢が60歳から始まる。妻も徐々に老化現象に気がつき始めた。私は、朝、目が覚めた時に指が強ばる経験から老化現象に気がついた。これが老化現象であると言うことが最初は分からなかったが。歳を取れば取るほど今まで何ともなかった体の部分に異常が出てくる。それが発症するまで分からないのが憎い。予測不能だからだ。 

60歳を境に体に異常が起きる。それが老化から来るものなのか分からない。医者に相談すると一言で、「それは老化だよ!」と言って診察が終わる。

老化で戸惑う

駅の階段を登り上がるまでは息が切れない。登り上がってしばらくすると息が切れてきて呼吸が苦しくなる。若い頃は、こんな事はあまりなかった。歳からくるカラダの衰えは、体の耐久力に現われる。毎週2回近くのスポーツセンターに行き、ウエイトトレーニングをしている。

体は嘘をつかない!体幹運動として腕立て伏せ10回 > 腹筋20回 > 背筋 20回 > サイドブリッジ(左右)30秒というセットを3回行うサーキット運動をこなしているのだが、1セットを休まないで続けられない。持久力が落ちているのを自覚する。

次の運動を行う前に少し息を整える必要がある。息が切れる現象は、体に必要な酸素が十分行き渡っていないと言うことだ。体のエネルギー変換が衰えているため、息が切れる。

老化による目の障害(老眼、緑内障、白内障)

老眼で近くの物が良く見えなくなる。目のピントを調整する筋肉が老化で劣化する。50歳代から遠近両用のメガネをかけ始める人が多い。目の機能は個人差があるが多くの人はメガネなしで生活はできなくなる。

65歳の私は緑内障と白内障を患っている。緑内障は30歳代後半に発症し点眼で病状が進行するのを遅らせているが確実に目の視野が欠けてきている。緑内障はシニアに発症しやすい。まだこの病気を治す治療が見つかっていない。

60歳になった頃に医者から白内障が出始めていると言われた。年齢相応の白内障だという。65歳の今、白内障の影響で見え方が暗くなっているのが分かる。白内障は目のレンズを人工レンズに交換するだけで治すことができる。70歳頃には白内障の手術を受けることになるだろう。

老化が原因で体に異変が起きる事例

65歳の私の体に発症した老化現象

  • 老眼になりメガネを3つ作る(近近両用、中近両用、遠近両用メガネ)
  • 白内障、緑内障
  • 朝起きた時に感じる手指のこわばり
  • 足がつりやすくなる
  • 体のバランス感覚が衰える
  • 関節が硬くなる
  • 髪の毛が白くなる
  • 歩く時につまづきやすくなる
  • 聴力が衰える
  • 食事時に鼻水が出やすくなる
  • 射精に時間がかかる
  • 肘の関節の筋に痛みを感じ始める
  • 膝に時々痛みを感じる
  • 加齢臭
  • 階段で息が切れやすい
  • 自動車の運転に不安を覚え始める
  • 健康的な食べ物に意識が行く
  • 言いたい言葉がすぐに出てこない
  • 朝起きる時に腰痛を感じる
  • 夜中にトイレに行く回数が増える
  • 皮膚に老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)が出てくる
  • 顔にシワやシミが増える
  • 帯状疱疹になる
  • 新しいことを学ぼうという気力が衰える
  • 物覚えが悪くなって記憶力が落ちる(昨日のランチに何を食べたかをすぐに思い出せない)

個人差はあるが、私と類似の老化現象を味わっているシニアがいると思う。体に起きる老化は確実に増えてくる。老化現象に一番気をつけるべきことは、体の筋肉の量を落とさないことである。特に歩行能力を維持するために足の筋肉は鍛える必要がある。

毎日散歩していれば歩行能力が自然と維持されると信じているシニアは考えを改めたほうが良い。散歩だけでは足の筋肉の量を維持できない。

筋肉の量を維持、増やすには筋肉痛が足に起きるほどの筋トレが必要になる。毎日の生活で階段の上がり下りをする運動が必須。足を常に使う生活習慣がないと足の筋力は劣化する。

シニアは老化現象を他人に話さない

老人たちは、自分の老化現象をあまり他人に話したがらない。そのため、老人の世界が分からない。老人になるとこうなる、ああなるという情報が事前に分かっていれば、それを何とかする事を考えて実行できる。分からない故に手遅れになる場合がある。 

帯状疱疹ヘルペスは、60歳前後のシニアに発症する場合が多い。多くのシニアがこの病気を体験する。老いてくると体の免疫力が低下する。免疫力が急に低下する年齢が60歳代が多いためである。60歳になったら、帯状疱疹ヘルペスに気をつけろ!という警告情報が知っていれば、免疫力を強める食事療法をする対策ができる。

それが分からなかったために私は脳外科まで行って診察を受けた。左顔面に帯状疱疹ヘルペスが出来たからだ。それを突き止めるまで時間がかかった。顔に発症すると左側の頭皮にヘルペスウイルスがやって来て炎症を起こす。炎症が始まると毛を触るだけでピリピリし始める。頭痛も始まる。

そんな病気が年老いてくるとかかりやすくなるという情報が欲しかった。歳を取って帯状疱疹ヘルペスにかかってそれを知る。時既に遅しになる。老人になるとこんな病気になりやすいとか、こんな体の異変が置きやすいという情報が周知されていれば助かる人が多い。

私が70歳になったら、どんな状況になるのだろうか。今の体は、どれぐらい不自由な状態になるのか。物覚えは今以上に悪くなるのか。個人差があるので一概に言えないが、今から対策を取らないと現状維持は難しい!

一つだけ老化に対抗できる方法がある

筋トレである。私は、週二回スポーツセンターでウエイトトレーニングと体幹運動をしている。筋トレで老化で失われていく筋肉の量を防ぎ、増やしている。定期的な筋トレは確実に体の健康に貢献している。

筋トレは認知症予防にもなっている。体の免疫力も強化する。食欲も増やす。体力が増進され疲れない体を作る。筋肉は年齢、性別に関係なく鍛えれば成長していく。新陳代謝を活発にして成長ホルモンの分泌を促す。成長ホルモンはアンチエイジング効果をもたらす。

結論

60歳代のシニアはまだ若いのだが、確実に体の老化は進んでいる。1年過ぎる度に原因不明の体の不調に出くわす。すぐに自然治癒する場合とそうでない場合がある。問題は、体の異変が老化であるという認識ができないことだ。老人になるとどんな体になっていくかを事前に分かれば対策を打てる。

老化で戸惑うシニアが多い。