老後の生活は現実の自分を受け入れることから始まる

現実に起きている変化は必ずしも自分にとって都合の良い物ばかりではない。高齢者としての生活でもビジネスを展開している経営者でも現実に起きている変化には逆らえない!これに逆らうと精神的なストレスが増して体調を崩す。酷いケースでは鬱病になる。

人生は紙飛行機!365日いつも空を飛んでいられる訳がない。時には地上に着陸して翼を休ませる必要がある。 今の生活が永遠には続かない。年々年老いて行く体。出来たことが出来なくなる自分に驚く。そんな自分を直ぐに受け入れられない。

人生は老化と共に変化する

67歳の心境は人生には山あり谷ありが当たり前。山であれ、谷であれ、喜んでその境遇を受け入れて次のアクションを取るしかない。どんな状況に合っても「前に進むために足を止めない!」。 人生は後戻りが出来ないからだ。頭で分かっているけれどなぜか頭を悩ませる。

周りに起きる変化を受け入れる姿勢

何度もそんな経験をしてくると自然に自分の身に起きた事を受け入れて過去は過去、将来は将来で前に歩き出す気分になる

そのために絶えず良い事が起きるよう自分の人生を開拓する努力をする。私のようにビジネスをしているシニアは良い事よりも悪い事に遭遇する機会が多い。ビジネスは難しいからだ。社会の変化がそのままビジネスに影響してくる。そんな悪影響に耐えられるビジネスを構築しないと駄目だといつも思う。

毎朝が新しい出発点になる。自分に不都合な事でも誠意を尽くして対応する。これに尽きるだろう。お客さんには色々な事情がある。必ずしも私が原因になっているケースではない。お客さん独自の問題でそれを解決するために色々な対策を取る。 

私も問題を抱えれば自分で環境を変えるアクションを取る。どんなビジネスも現状維持が続かない。それ故、経営者は、悪い変化が起きる前に新しいビジネスを開拓する。

老化とともに不自由になるシニア

高齢者の人生においても老いてくるうちに今まで出来た事が出来なくなる現象に悩まされる。自分の体を現状維持できない。体に不具合が発生してもその体で残りの人生を楽しく過す事を前向きに考えなければならない。現状維持は出来ない。出来ないならば、自分にあった新しい生活環境を作り出すしかない。 

私の緑内障(右目)は時間と共に悪くなっている。70歳になる頃には4分の3ぐらい視野が狭くなっているかもしれない。この時点で自動車の運転は出来なくなる。右目の視野が狭くなる事で自分の生活は変わる。右から歩いてくる人に気がつかなくてぶつかってしまう。そんな事が起きるかもしれない。

緑内障を治せれば、心配しないのだが。嫌だと叫んでも何も良くならない。出来るのはその現実を素直に受け入れて与えられた生活環境で人生を楽しむ方法を考える事だけである。

老後の生活は今までよりも自分に都合が悪い生活

65歳を過ぎると社会はシニアに対する雇用に厳しくなる。仕事が普通にできる体と健康があるのに年齢という要素で職が見つからない。見つかるのはアルバイトやパートの仕事。過去のキャリアやスキルがカウントされない仕事しかない。生きがいを感じない時間を売るだけの仕事が多い。

70歳過ぎになると体力と筋力が衰えて肉体労働のアルバイトやパートが辛くなる。次第に働く時間を減らし、暇をつぶす生活に入っていく。自分の体に不自由を感じ始めると不都合なことが増えてくる。

  • 自分の足で行きたい場所に行けなくなる
  • 歩き回る旅行は行かなくなる
  • 外出する場所が病院になる
  • 体を活発に動かさない生活が始まる
  • 暇と人恋しさが増える
  • 生きがいを感じるものが見えなくなる
  • 社会が自分の存在を見捨てたと思い始める
  • 何か面白いこと、楽しいことがないかを探すが見つからない
  • 老後の生活はつまらないと嘆く

80歳を過ぎれば死期を感じ始める。介護される生活にストレスを感じ老人ホームで閉ざされた世界を味わう。そんな現実を両親の背中を見て理解する。不都合な環境が老化とともに生まれてくる。

最終的に誰もが現実を受け入れて老後の生活をするしかないことを理解することになる。

結論

67歳は人生の下りを行く。20歳から50歳までのアクティブな生活から離れ、老化とともに不自由な生活に入っていく。老化は自分たちの生活を不自由にする。自分の都合を優先出来なくなる。「老いては子に従え」の諺のようにお世話になる立場になっていく。

そんな自分を受け入れて過ごすのが老後の生活である。今までの生活が維持できない。健康面、金銭面、行動面で制約が多くなる。シニアは年齢とともに不都合な環境を受け入れながら人生を楽しむしかない。