道路整備の現場で働く80歳過ぎのおじいさん、彼の存在意義は?

自宅から最寄りの駅に行く途中の道が今道路整備をしている。必ず、80歳を越えたおじいさんが立って、こんな事を言っている。「毎度ご迷惑をお掛けしてすいません!」と通りかかる人達に言っている。彼の仕事は、道を使っている人たちへの謝罪である。この行為と仕事は海外で見たことがない日本独特のものではないかと思う。

80歳を越えても仕事をしているおじいさんは素晴らしいと思う。やっている仕事は、人間でなくても良いのではと思うのだが、そんな人が現場にいる、いないで相当印象が違う。 

目的を持って働いているシニアとお金のために働いている高齢者では生き方に違いが出る。それは仕事への満足感である。この仕事が最終的に自分の人生の中でどのような結果をもたらすかを知っているシニアならば仕事に熱が入る。そうではなく、ただ単に生活費を稼ぐ、小遣い稼ぎをするためということであると渋々仕事をして時間を潰している感覚になる。

人生をどう生きるかを一度考えるべきではないか。今、70歳で残りの人生をどうしようかと悩んでいるならば、もう一度社会の中での自分の存在を認識できる「場」に身を置くべきではないか。働ける体力と健康があるならば、それをアルバイトで確認できる。暇を持て余すよりも何か意味あることをやっている方が自分の存在価値を見出だせる。

高齢者の本能的欲求の処理を助けるワーカーが求められる

高齢者の本能的な欲求を助ける介助ワーカーがオーストラリアにいる。オーストラリアでは、売春が合法化されていて高齢化社会の問題を解決するのに役立っている。日本では、売春はグレーな取扱になっているが、社会悪で必要なものであると一般的に認識されている。それは日本の歴史を見れば理解できる。2008年に身体障害者の本能的欲求の問題を解決するサービス「介助サービス」を一般社団法人ホワイトハンズが始めた。

自分で自慰行為が出来ないために本能的欲求を解決できない身体障害者向けのサービスである。健常者向けのサービスではない。身体障害者も健常者同様に本能的欲求がある。健常者は自分で本能的な欲求を処理できるが、身体障害者はそれが出来ない。

要介護の高齢者も介助ヘルパーもその処理で困っているという現実!

シニアになると何か良いことが有るの?

高齢者になると悪い事ばかりが目に付く。髪の毛が白くなる。はげになる。肌が汚くなる。今まで出来た事が出来なくなる。歩く事が辛くなる。体力が落ちてくる。食が細くなる。体が枯れてくるなどなど。書く事が有り過ぎるほど多い。

だけども、シニアになってから良い事も生まれる。遊ぶ時間が増えることである。自分の時間を自分の好みで使える自由である。何歳になったら働くのを辞めるかを決めて生きているうちにやってみたいことをやれる機会が与えられる。

経済的な問題を抱えているシニアは年金プラス月額10万円の収入が得られるパートやアルバイトの仕事を探し、週3日間の労働をベースにした老後の生活を計画できる。老いて働ける時間は限られる。働けるうちに働いて老後の生活費を貯める。

walking

自分の時間を自由に使える年齢になると自然とたわむれることが多くなる。公園に出かけて弁当を食べる。緑の環境で弁当を食べると何故か気持ちが良い。周りの景色を見ながら弁当を食べる。働いているときはそんな時間も余裕もなかった。今は公園巡りをしながら自然を楽しむのが新しい生活のリズムになっている。

老後の生活を楽しむにはシニアであるという特権をうまく利用することである。私達夫婦は横浜に住んでいる。時々、鎌倉に遊びに出かける。平日の鎌倉は観光客が少ないのでゆったりとお寺巡りが出来る。自由になる時間をうまく使うことでメリットを享受できる。

シニアに優しいスーパーマーケットが本当にあるのか疑わしい

シニアにとってのスーパーマーケットは、日々の生活を支える場所だ。特売日には、開店を待っている老夫婦が朝早くから並んでいる。シニア向けに量が考慮された切り分け済みのサラダ用野菜や惣菜が多くなった。5年前からスーパーマーケットは、シニアの消費者を意識した品揃えや商品の棚並べ、そして、配達サービスを提供している。

ただ、人手不足の影響で多くのスーパーがレジ作業をお客様にやって頂く方式(セルフレジ)に変えてきている。70歳以上の老人にとって見慣れぬセルフレジの機械を操作するのはシニアにとって負担が多い。そのためか、お金の支払だけを機械で行う方式が増えてきている。

昼スーパーで見かける多くの高齢者たち、それには理由がある

under sea

高齢化社会を肌で感じたければ、平日昼の時間帯に近くのスーパーマーケットに行ってみると良い。お客のほとんどが高齢者たち、または、中高年の女性たちである。これが当たり前なのだろうかと疑う。朝、スーパーが開店するときに高齢者が多く見かけるのは以前から知っていたが、なぜ、昼の時間帯もなのだろうか?

いくつかの理由は想像できる。暇な時間を有効に使うためにスーパーで朝、昼、晩のおかずを買う。日々の行く場所を買い物が出来るスーパーにしている。自動車を運転できないので買い溜めが出来ない。それで、朝、昼、晩3回の買い出しをする。足を鍛えるための外出先にする。詰まる所、暇をつぶす一つの場所になる。