« 自分の価値を認めてくれる第三者 | メイン | メルマガにフラッシュビデオ »

AOL2100万人に到達できるメール(ESP企業)の条件


GoogleのGmailサービス開始以来の話題が、米国のESP業界で駆け釣り回って
いる。

AOLが、Goodmail Systems経由のメールをそのまま受信者のメール箱に届ける
というものだ。本来ならば、スパムフィルターを経由してメール箱に届くこ
とになっているのだが。

AOLがGoodmail Systems経由のメールを受信者のメール箱に直送させる裏には、
課金型メール受信の仕組みがある。ESP(Email Service Provider)企業は、
Goodmail Systemsに初期設定料金と0.25セント/メールを支払う事でAOLのユ
ーザーにメールを直送できると言う仕組みだ。

但し、お金だけ支払えばどんなメールでも直送させるかと言えばそうではな
い。AOLが実施している「強化されたホワイトリスト(Enhanced White List)」
の条件と同等のものを満たしていないとダメだ。

ESP企業にとってAOLは、避けて通れない市場だ。2100万人のユーザー市場に
メールを送信したがっているクライアントが多いからだ。クライアントの
メールを確実に届けられるかどうかでESP企業の評価が決まってしまう。

●AOL2100万人に到達できるメール(ESP企業)の条件

条件(1)オプトインで取得されたメールアドレスリストである事
  (2)潜在顧客の掘り起こしや獲得のキャンペーンメールでない事
  (3)共同メールアドレス登録キャンペーンであるならば、一度に
複数のメールアドレスリストに登録させない事
  (4)US、カナダ国籍のIPアドレスで6ヶ月以上のESP企業歴がある事
  (5)メール解除機能が30日間稼動している事
  (6)受信者からのクレームメール数:百万通に対し2200通以下で
ある事(受信者の評判が良くないとダメ)

●Goodmail Systemsが提供するシステムはどんなものなのか。

Goodmail Systems経由のメールには、必ず、X-headerのコードが挿入されて
いる。X-headerのコードが付いているメールをAOLのメールサーバーが認知し
た時点でスパムフィルターを経由しないで直接受信者のメール箱に届ける事
になる。

X-headerのコードは、トークンと呼ばれ、メールごとにユニークなトークン
をGoodmail Systemsとユーザーが追跡できるようになっている。

●Eメールの階層化を促す事になるのか。

Goodmail Systemsのサービスを肯定する人たちは、こんな説明をしている。
「U.S. Postal Serviceに対抗するFedExサービス」であると。このうたい文
句がGoodmail Systemsのサービスを上手く表現している。

"If you need urgent, guaranteed delivery, FedEx offers it... for a
price."(緊急で確実な配達を求めるならば、FedExがそれを提供します。
ただし、それなりの料金で。)

Eメールの階層化は、既に築かれているという人たちもいる。つまり、ESP企
業が提供するメール配信システムサービス自体がEメールの階層化を助長して
いると言うのだ。

資金力があるクライアントは、メールが確実に届くメール配信システムサー
ビスを使っている。資金力がないクライアントは、単純にメールを配信でき
るシステムサービスを使っている。

この時点でEメールの階層化は起きているというのだ。スパムフィルターが当
たり前のメール受信環境では、資金力があればあるほどメールの到達率が高
いサービスを使用できる。

話を日本のメール受信環境に向けてみたい。

私が10万通のメルマガを読者に配信したとする。100%メルマガが読者に到達
しているだろうか。5%から10%は、エラーメールとして不達になるだろう。
残りの90%から95%は、到達しているだろうか。

法人企業に配信されているメルマガであれば、第三者が到達、不到達を確認
できない。ISPや無料メールサービスであれば、ある程度確認が出来るかもし
れない。

だが、AOLのように巨大なユーザー層を持っているISPが日本では存在してい
ないため、どれだけの人が私のメルマガを受信しているか簡単に確認できな
い。

スパムメールが日増しに増えて来ている現状を見ると、私が配信する10万通
のメルマガは、スパムフィルターのため日増しに読者に到達する確率が下がっ
て行くだろう。

日本のESP企業は、この時代の流れに敏感になる必要がある。