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2005年01月25日

続けられないメルマガ発行

【Jan 25, 2005】

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|●  Eメールマーケティングとメルマガ  (月2回 発行)
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    発行元 http://www.mail-marketing.biz/
RSS Reader用 http://www.mail-marketing.biz/blog/index.rdf

沢山やる仕事があると頭が一杯に成って何も始められないという経験を
過去何回もあった。そんな時、こんなやり方で解決している。

(1)定期的に発生する執筆は、土曜日のこの時間、日曜日のこの時間と
決めて集中してやり遂げる。

(2)雑多な仕事は、Week Dayカレンダー手帳に書き込んで□マークを
つけチェックする。

この二つをするだけで気分的にかなり整理される。あなたは、どんなやり
方でこんな問題を解決していますか。


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■ 私のプライバシーポリシーは、 ↓
| http://www.mail-marketing.biz/privacy.html

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│  まぐまぐ    http://www.mag2.com/m/0000103289.htm
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● 問い合わせ先 【 吉田憲人  biz@spamex.com 】
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http://mail.ocnk.net/product/1?

      【法人企業メルマガの編集・配信代行】
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             ●  目次  ●
___________________________________

 |▼ 質問時には、どちらのどなたが明確になるようにして下さい。
   返答する相手がわからないと信頼関係が築けませんので。

  ● 日本発
    ┣続けられないメルマガ発行

  ● 徒然なる今日
    ┣成功した人の定義

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  ▼ 無料版 『知る人ぞ知る米国メールマーケティング』
    (登録)http://www.mail-marketing.biz/subscript.html

    ・Eメールマーケティングの物語 「エピソード」!

     Eメールマーケティング担当者の苦労物語を
     通してEメールマーケティングの実際を学ぶ。

    ・Eメールマーケティングの実践者向け
    ・Japan Internet.ComのWebマーケティングコラムニストによる執筆

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● 続けられないメルマガ発行
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法人企業が発行しているメルマガ、個人が発行しているメルマガの境なく
メルマガの発行を継続して行うのは至難の業だ。

毎日メルマガを発行している発行者には脱帽する。私には、とても真似が
出来ない。特に、内容が他人他サイトの情報をリスティングしていない
メルマガに拍手を送りたい。

継続してメルマガが発行できる人、会社には、コンテンツのネタが豊富だ。
会社は、ネタがなくてもお金を投資すればゴーストライターが素晴らしい
メルマガコラムを書いてくれる。

個人は、書いている内容の専門家であるか、好きでないと続かない。

メルマガは、今流行の「ブログ」と違って好き勝手な事を書く事が出来な
い。メルマガを発行する時にメルマガタイトルでこの分野の内容に成りま
すと宣言しているからだ。

読者は、メルマガタイトルと説明文を信じて読者登録をする。この
約束を破ってブログのように好き勝手な内容を書けない。書いたら、
その時点でメルマガ解除の嵐とクレームメールの矢がやってくる。

メルマガは、ある意味で専門サイトと同じである。自分が宣言した内容を
メール媒体で情報発信しているからだ。

■ 継続してメルマガを発行するには

まず、安易な気持ちでメルマガを発行しない事だ。メルマガの発行には、
読者に対して「義務と責任」が発生するからだ。これを守る事が出来ない
と思う人は、メルマガを発行すべきではないと私は考える。

読者に対する「義務と責任」とは、

   義務・・・このメルマガタイトルでこの発行頻度でメルマガ情報を
        提供すると言う義務(読者との約束事)

   責任・・・文責の責任(内容が社会に害を与えない事)

メルマガ発行者は、読者に対する「義務と責任」を頭の片隅に置いて意識
しながらメルマガを発行して頂きたい。

次に、読者にどんなメッセージをメルマガで伝えたいのかを明確にして
もらいたい。これを実施するには、時間に切羽詰ったメルマガの発行方法
ではだめだ。事前に十分準備しておく必要がある。

このコラムのように月2回定期的に情報を発信するには、絶えず、コラム
掲載1ヶ月前までに月2回分を準備して置く習慣が必要になる。

いつも、次回発行するメルマガコンテンツは、1ヶ月前に出来ている状況
にする習慣が必要なのだ。事前準備がなされていれば、急な変更も難なく
出来る。

実に簡単な事なのだが、現実は出来ていないメルマガ発行者が多い。
いつも、時間が追われてメルマガを書いている。書かれている内容を
見ると、それが直ぐに分かる。そんなメルマガは、質の面で問題を抱えて
いる。

一つ、助言を差し上げたい。

3ヶ月先のメルマガコンテンツのアウトラインを事前に書いておく事だ。
書くべきタイトルや見出しが分かれば、書き出しやすい。これがないと
書き始めるまでに悩む事になる。悩むと時間が足りなくなり、内容よりも
メルマガを発行するという点にプライオリティーが移ってしまう。

そんなメルマガを何誌も見ている。読者からしてみると解除対象メルマガ
に成ってしまう。

メルマガを継続して発行するには、

1)書く内容の専門家、または、好きである事。
2)3ヶ月先のメルマガコンテンツのアウトラインが準備できる事。
3)外部ライターと契約してコンテンツを事前に準備できる予算がある事。(法人)
4)読者に対する「義務と責任」を意識して発行できる事。

この件で問題を抱えている法人は、どうぞ、私までお問い合わせください。
info@mail-marketing.com

       ★ 転載自由のコンテンツ ★

    本メールに掲載された記事を転載する時は、
    以下の情報を記載して下さい。

     (転載の情報元) http://www.mail-marketing.biz/


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● 徒然なる今日
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            成功した人の定義


一般的な「成功した人」の定義は、ビジネスで成金になる事だと言うのが
まかり通っている。特に、楽天社長やライブドア社長の成功物語が話題に
成っている。二人とも若くして一生使えきれないお金を獲得した人たちだ。

私が20歳、30歳、40歳代の頃、お金持ちに成る事が「成功した人」
と言う認識があった。だが、今は違う。お金の価値が私の年齢に比例して
低減してきている事だ。

その一方で、持てる時間、夢の達成、周りの人の喜び、感動、自己実現、
情熱といった抽象的なものに価値が移行して来ている事だ。

歳を取るとお金で買えないものが多くなる。50歳になって、初めてこん
な老化現象を味わった。

1.首の軟骨の磨り減りから来る痛み(完治)
2.足の軟骨の磨り減りから来るひざ関節痛(だいぶ完治)
3.老眼(諦めの心地)

若返りがお金で買えれば、お金の価値は今以上に感じるのだが。衣食住の
ニーズを満たし、家庭を持ち、やりたい仕事をしている状況でお金を必要
以上持つ事がどれだけ自分に幸せをもたらすのであろうか。

仮に今10億円のキャッシュが転がり込んだとする。もう、仕事をしなく
ても一生生活を楽しめるお金だ。このお金が今あなたのものに成ったと思っ
て次に何をしたいか考えてもらいたい。

物欲は、1ヶ月買い物を続ければ直ぐに満たされる。女遊び、男遊びもや
りたい放題だ。海外旅行もファーストクラスで超一流のホテル住まいがで
きる。生活するうえでの欲求は殆ど満たされる。

これらの欲求を満たしている過程では、一時的に欲求を満たされる事で幸
せを感じるのだが、直ぐに慣れてしまう。慣れると幸せはどこかに消えう
せてしまう。

成功とは、お金を多く持ち、物的欲求を満たす事が出来る状況を指すとい
う解釈で本当に良いのだろうか。こんな疑問を持つやつは、成功していな
いからだと反論されるかもしれない。

もうちょっと、考えてもらいたい。

個人の成功の定義が違うと全てが変わってくるのだ。自分にとっての成功
とは、「自分が求めた『夢の実現』に与えられた人生と言う時間を費やす
事が出来た。」と定義したらどうだろうか。

お金の有る無しは、この定義の中で意味がなくなる。むしろ、『夢の実現』
にお金をどの様に稼ぎ、使ったかが意味を持つ事になる。成金になる事が
『夢の実現』であるならば、それが成功の定義になる。

少なくとも成功の定義は、人それぞれ違うはずだ。世界で一番綺麗な花に
なるよりも世界でたった一つの花になる方が、真理をついているのではな
いか。

世論の成功した人の定義に影響されないで自分が定義する成功した人に
成ってもらいたい。そう考えれば、もっと人生を楽しめるのではないだろ
うか。

与えられた人生は、絶えず、選択がある。そして、選択の結果は人ぞれぞ
れ違う。人生の節目節目で誰もが自分の進路を判断し、選択してきている。
その選択が自分の人生を楽しめるものにしているならは、それが成功した
人の人生の定義かもしれない。

私は、楽天やライブドアの社長たちのように成金ではない。生活をする上
で不自由をしない程度の人間だ。でも、自分が叶えたい夢の実現に一歩一
歩前進して行く人生を送っている。その意味で、私は成功していると思っ
ている。それが、私の成功した人の定義なのだ。

 
|●                             おわり
|● Eメールマーケティングとメルマガ    ■■■■■■■■■■■■

|●   Published by http://www.mail-marketing.biz/
|● メルマガ執筆者&発行者: 吉田憲人 email marketing consultant
|  Copyright 2002-2023, Mail Marketing.Biz - All Rights Reserved.
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2005年01月17日

メールマーケティングはデートと同じ?

私はネットマーケティングの動向を掴むため、いくつかの米国発メルマガ(英語では E-Newsletters という)を購読している。その中にネットマーケティング・ポータルサイトである「Clickz.com」の発行するメルマガがあるが、10月2日と16日に Kathleen Goodwin が執筆したコラム「The Rules of Engagement」が、メールマーケティングの“ルール”をうまく説明していた。

全てが日本で通用するものではないが、面白い所だけをピックアップして、私なりの解釈と肉付けでご紹介したい。

---

■ E-Newsletters are a lot like dating.
(メルマガは恋人とデートするのとすごく似ている。)

興味のある人をもっと知るためにデートがある。デートを成功させるためには、相手の信頼を得なければならない。インターネットの世界では、最初の信頼を得るためにメールやメルマガを使う。

メルマガで信頼を読者から得られ始めると、デートと同様にお互いを求め合うようになる。このステージになると恋人の事について色々と情報が自然と集まって来る。

メルマガでは、この情報が読者プロファイルのデータベースだ。

■ Know Your Audience.
(あなたの読者層を知る。)

目的を持ってメルマガを発行する事が、あなたのターゲット読者層を知る第一歩である。

あなたのメルマガのターゲット層は、まず、メルマガのタイトルから始まる。読者の関心は、メルマガタイトルから来るコンテンツ内容だ。タイトルが読者の興味範囲であれば、そのメルマガに登録をしてくれる。

多くの企業メルマガ発行担当者は、ここで出来るだけ多くの読者個人情報を入手しようとする。この考え方は、いたって自然なのだが、登録する読者の立場に立つと敷居が高すぎる場合がある。

意図的に登録の敷居を高くして読者の質を高める方法もあるのだが、一般的に言ってそれはメールマーケティングのプロがやる方法だ。一般の方は、メールアドレスだけの登録で始めた方が読者数を増やす上で楽になる。

それでは、どの様にして読者プロファイル情報を集めるのかと疑問に思うだろう。個人情報は、読者の方から提供してくれるまで待つのがコツだ。ただ、何もしないのでは無い。読者が、進んで情報を提供するように仕向ける仕掛けが必要だ。

データは、読者とのやりとりで集めるのである。例えば、定期的にコンテンツ内容についてアンケートを取る時にさりげなく読者の個人情報や興味など関連する範囲で尋ねる。データは一片にたくさん取るのではなく、読者との関係が深くなるにつれて足りない情報を読者に求める。

当然、ここまで行うまでには、最低半年から1年ぐらい読者との活発なメールのやりとりが必要だ。メルマガを発行しても何の返答もない状態では、アンケートも取れない。

■ Consistency is the name of the game.
(いつもと同じと言う事が、大切。)

いつもの場所でいつもの時間。恋人と会う時は、いつもそうではないだろうか。メールマーケティングの世界もこのルールが通用する。

メルマガを発行する日時、メルマガの形式(テキスト版かHTML版か)、メルマガの顔、コンテンツの編集フォーマット、メルマガタイトル、From(発信元)のアドレスなど、見慣れたメルマガが読者との親近感を時間と共に深める。

でも、時には気分を変える意味で待ち合わせ場所と時間を変える事も必要だ。いつそれを行うかは、メルマガ発行者が判断する事になる。判断するには、恋人の気分を察する能力が必要だ。

---

メールマーケティングの世界は、根本的に米国も日本も同じ。相手が同じ人間だからだ。ただ、メールマーケティングを受け入れる市場とその成熟度でアプローチに違いが発生する。さらに、文化、習慣、生活スタイル、価値観、通信インフラ、風土などの環境にも依存する。

米国に留学していた時、ブロンドの女性とデートをした。日本的アプローチでは、失敗に終わった。気を取り直して、米国式アプローチを米国人の友人に教えてもらい何度となくトライをしてみた。

何十回とデートに断られながら、やっとデートのコツを身に付け、ケリーというブロンドの女性と知り合いになった。実は、この後が大変だった。この続きは、次回のこのページで。

○参考記事(ClickZ.com):
http://www.clickz.com/em_mkt/enl_strat/article.php/1473731
http://www.clickz.com/em_mkt/enl_strat/article.php/1481961

メールマーケティングはデートと同じ? Part-2

メルマガを発行していると色々な方と知り合いになる。何回かメールでやりとりをすると、メールを見ただけで「ああ、あの人だ。」とわかる。確かこの人は、こんな問題を抱えていて何回か質問メールを出して来た人だな。

こうなると読者の顔が、だんだんと見え始めてくる。

ClickZ.com が発行した“The Rules of Engagement Part 3”10月30日付けで Kathleen Goodwin は、(読者との)デート攻略法をさらに説明している。前回のコラム同様、面白いポイントに私の解釈を肉付けしてご紹介したい。

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■ The Value Proposition
(魅力の売り込み)

パーミッションベース型メルマガの最初のステップは、メルマガを発行した後の読者の行動を知る事だ。テキストタイプのメルマガで有れば、発行後の読者数の増減。HTML メルマガであれば、どれだけの人がメールを開封したかだ。

次は、信頼関係を深め、継続的にメルマガを購読していただくステップだ。それには、そのメルマガの魅力を読者に売り込み、受け入れてもらわなければならない。時間と工夫がいる。

最終的にメルマガ発行者は、読者の良き伴侶(パートナー)になり、読者が抱えているニーズや問題に対しソリューションを提供しなければならない。

現実の世界の言葉で言えば、メールでコンサルティング営業をするような感じだ。営業マンは、顧客が喜ぶようなネタを持って営業する。顧客にとってそれが、その営業マンの魅力だ。プロの営業マンと新入社員の営業マンの違いは、そんな所にあるのではないか。

相手の信頼を得るには、あなたの魅力(価値あるメルマガコンテンツ)を読者のニーズに従い継続的に提供することだ。そして、読者があなたから離れられないように読者の心をつかむ事だ。

貴方のメルマガの Value Proposition が、明確になっているかどうかを今、確認して見てはどうだろうか。

■ The Analysis
(分析)

デートの相手について、予備知識がない。ほとんどのデートは、多かれ少なかれそんな状態で始まるのではないか。

メルマガの登録をしている読者の内、一体誰がメルマガを読んでいるのか。誰が読んでいないのか。

どのコンテンツを読んでいるのか。どれを最初に読み、どれを最後に読むのか。

メルマガを読むのにどれだけ時間を割いているのか。受信時にすぐ読むのか、それともプリントアウトして、あとでゆっくり読むのか。

読んだ後に友人や知人に転送しているのか。それとも、削除してしまうのか。

読者の行動様式には分からないことが沢山ある。メルマガ受信後の読者動向のデータが、あればあるほど読者分析ができる。1回のメルマガ発行データだけではダメだ。時系列的に読者分析をする必要がある。

この分析をシステム的にやるのか、人間の持つ“感ピューター”でやるのかは、メルマガ発行者の懐具合次第だ。私の助言は、まず“感ピューター”でやる事だ。人間の持つ能力を最大限に活用してできなくなったら、システムに頼ればよい。

デート相手のニーズや関心、興味を知るには、相手の言う事、やる事をよく観察する事ではないだろうか。デートする回数が増えれば増えるほど、相手を知るヒントが見えてくる。

あなたは、読者との接点を積極的に持とうとしているだろうか。読者を知ろうとする積極的な姿勢、仕掛けがあるかどうか、一度考えてみてください。

■ The Circle of Plan, Do, See, Check
(計画・実行・検証・確認の繰り返し)

相手の気を引く方法を考え、幾通りか実行してみた。ある方法は上手く行き、ある方法はダメだった。なぜダメだったかを自分なりに分析し、次はこうしよう、ああしようと別の方法を考え、それを実行した。

何度か新しい方法を計画・実行・検証・確認していくうちに、ハートを射止める筋道が見えてきた。メールマーケティングも同じルーチンがある。

まずは仮説を立て、実行し、その結果を検証・確認しながら次の仮説を試みる。この繰り返しで見えない読者の顔が見えてくる。

最初は誰でも「悪循環」から始まる。最初から読者のことなど分からないからだ。時間と工夫で悪循環から善循環に変化して行く。その過程には、分析と検証でわかったことを応用して、循環を良くする思考が必要だ。

最初から欲張り過ぎないように、ひとつずつ仮説を検証していこう。

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「メールマーケティングはデートと同じ?」のコラムは、一応、ここまで。次回は、別の角度から米国メールマーケティングを追ってみようと思う。

◎ お楽しみ?のブロンド女性ケリーとのデート:

(前回より続く)ケリーとの出会いは、米国人の友人がセットアップした Blind-Date(相手を知らされないダブルデート)だった。場所は、彼女のアパート。4人で夕食とワインを楽しみながら、お互いを知り合う仕掛けだ。困ったのは、彼女の興味や趣味、バックグランドについて何も知らされていなかったことだ。何で彼女の気を引きつけようか、どう切り出そうか、焦りに焦ってしまった。

この続きは、次回のこのページで。

スパム取りから逃げる方法


米国のインターネット業界は、スパムメール対策で頭が一杯になり始めている。例えば AOL では、スパムメール防止のフィルタリングが不完全で、ユーザーに届くべきメールやメルマガが届かない、という事態にまで陥っている。

この現象は、メールマーケティングのプロと言われている業者にも悪影響を及ぼしている。でも、そこはプロ。知恵を出して対応している。今回はそれを紹介しよう。

私が受け取っている米国発メルマガは、最初に次のような文面で始まる。
“Note: All weird-looking typos in this story were placed there on purpose to foil email filters that might not realize we are a volunteer-subscribers-only business publication.”
(注意:このメールでおかしなスペリングを使っているのは、スパムメールと間違われないよう、メールフィルタリングを意図的に出し抜くためである。)

米国の ISP は、受信者に届くメールの内容をスパムメールによく使われる“Key Words”でチェック(フィルタリング)する。このチェックは、発信元のメールアドレスから件名、メール本文まで含む。

実際に対象になっている代表的な単語をいくつか紹介する。
free giveaway contest trip
winner gift spammer vacation
percent financing 0%  

これらを文章に使ってみると、こんな風に見える。
“If you win a vacation trip contest, you can also enjoy a free gift of 0% financing from our bank. This is NOT giveaway deal. You have to win the game.”

見ての通り、普通のメールで個人がよく使う単語がズラリと並んでいる。この単語を使わないでメールを書くのはちょっと大変だ。特に、企業が発行するメルマガ(読者の同意を得られたメルマガ)でプレゼント懸賞などをプロモーションする場合、メルマガ担当者を困らせる。

ではメールマーケティングのプロは、どうしているか。次の単語を見てもらいたい。
f^ree g^iveaway c^ontest t^rip
w^inner g^ift s^pammer v^acation
p^ercent f^inancing 0^%  

これらを先ほどの文面に適用してみると、こんな風になる。
“If you w^in a v^acation t^rip c^ontest, you can also enjoy a f^ree g^ift of 0^% f^inancing from our bank. This is NOT g^iveaway deal. You have to w^in the game.”

“ ^ ”の文字を単語の中に入れて読み手にすぐ分かるようにしている。“ ^ ”を使っているのは、一番誤解無く単語の意味を読み取れるからだろう。

日本は、まだ、これほど酷く意識してメルマガを発行している企業はないと思う。敢えて行っているのは、「未承諾広告」の文字を「未 承諾広告」と表現して携帯電話のフィルターに引っかからないようにしている迷惑メール発行業者だけだろう。

日本のメルマガも時間の問題で何らかの対応策を考えなくてはならない時が来るだろう。


◎ お楽しみ?のブロンド女性ケリーとのデート:

(前回より続く)ケリーのアパートでワインを片手に、外に見えるBellingham Bay(ベリングハム湾、ワシントン州)を眺めながら、最初に出た言葉が“What are you majoring in, Kelly ?”(何を専攻しているんだい、ケリー?)だった。

彼女は、一瞬ニコリとしながら、“Biology!(生物学)”の一言だけしか言ってくれなかった。次に何を聞こうか、悩んだが取り敢えず調子を合わせるためにこう切り出した。

“I’m going to take a Biology 101 next quarter. I am not sure if I can really enjoy it or not. ”
(次の学期に生物学101の学科を履修するつもりだ。でも、本当に楽しめるか不安でね。)

どうした訳か、この切り出し文句が良かった。でも、この後がまた大変。

この続きは、次回のこのページで。

飽きられないメールマガジンとは

私のメールボックスはメルマガだらけ。そんなメルマガライフをリストラした。100誌あまりのメルマガを10誌まで減らしたのだ。減らした理由は、知らず知らずのうちにメルマガの数が増えていって読み切れなくなったからだ。これはたぶん、多くのメルマガ読者の気持ちを代弁しているだろう。

Eメールマーケティング アドバイザー(メルマガ発行者)の立場でこの事を考えた場合、少なくとも読者のリストラ対象メルマガにはなりたくない。

リストラ対象にならないようにするためには、一体どうしたら良いのだろうか。

11月27日付 ClickZ 発行“Think Like a Publisher, Part 1”に気になる事が書かれていた。いつもの通り、私なりの解釈と肉付けでポイントをご紹介しよう。


1.なぜ、メルマガを発行する必要があるのか?

メルマガを発行する必要がないのに他のサイトが発行しているので何となく発行している、というメルマガは、フォーカスが効いていないため受け手にとって価値を感じさせない。

最近の法人メルマガは、『お知らせメール』であるためメルマガ本来の「読んで楽しむ要素」が抜けている。『お知らせメール』は10秒以内でごみ箱行きだという事に気づいていない。つまり読者が求めている情報が無ければ、内容をスキャンするだけで終わってしまうと言う事だ。

そんなメルマガに時間とお金を投資する価値があるのだろうか。『お知らせメール』を発行している法人メルマガ担当責任者は、一度、そのメルマガの位置づけを再検討して見てはどうだろうか。

2.あなたの情熱で読者を動機づけているか?

個人がメルマガを発行する動機と、法人がメルマガを発行する動機は根本的に違う。個人発行のメルマガは、その発行者の情熱が行動となってメルマガを発行するに至る。法人メルマガは、お金儲けのツールとしてメルマガという媒体を活用しているに過ぎない。

成功しているメルマガは、どういう訳か発行者自身のパーソナリティー、感情、情熱、内容、努力などが上手く読者に伝わっているメルマガだ。必ずしも、お金を儲けるためだけに目的を絞っていない。お金儲けは、あくまでも副産物という位置づけだ。

法人メルマガは、お金儲けが第一目標であるため読者のニーズ、心理、都合を優先せず、自分のお金儲けを優先するメルマガ編集をしてしまう。Eコマースメルマガであれば、販売する商品説明や広告だけで“電子メルマガチラシ”になっている。そこにはお金儲けの企業の顔はあるが、発行者の情熱はない。

そんな法人メルマガに読者が興味を持ち続ける理由があるだろうか。

3.読者がコントロールしているのを忘れていないか?

インターネットの世界は、ユーザーがコントロールしている。どのウェブサイトを見るのか、どのメルマガを読むのか、など全てユーザーが決める。

インターネットでない世界では、出版社や新聞社が情報をコントロールしていた。ユーザーは、与えられたメディア情報の中から選択するしかなかった。

インターネットの世界は、情報で溢れている。そして、目に見えない世界であるために、マインドシェアーを獲得しない限りユーザーをコントロールできない。でも、そのコントロールも可変的だ。

メルマガはつねに、読者の意志でコントロールされている。面白くない、価値を感じない、読みづらいメルマガは購読解除される。発行者の立場は弱い。だからこそ、読み手の心を掴み続けるコンテンツと、発行者の“人間味”が必要とされるのだ。

○参考記事(ClickZ.com):
http://www.clickz.com/em_mkt/enl_strat/article.php/1548481


◎ お楽しみ?ブロンド女性ケリーとのデート:(最終回)

(前回より続く)「生物学を次の学期で履修する」と言った途端、彼女の口から生物学の講義が始まってしまった。ワインを片手に生物学の魅力を1時間以上も聞かされてしまった。ロマンスを期待した夜だったが、次回のデートに延期。
別れ際のキスと次のデートの約束だけが、その夜の収穫だった。

Eメールマーケティングの世界でも同じような事が起こる。読者のニーズに近いコンテンツやアプローチを提供すると、読者から色々な反応が起こり、情報を教えてくれる。そしてそれがキッカケとなり、メルマガの読者数が急増する場合もある。

メルマガ発行者のみなさん、一度読者の「本当のニーズ」を見つめなおしてほしい。
収穫はきっと多いはずだ。(少なくとも私のデートよりは…)

あなたのメルマガの「スパム度」をテストする?

最近、スパムメール(迷惑メール)の話題が、日本でもニュースになり始めている。日本の ISP もスパム防止方法に目を向け始めている気配もある。

スパムメールの横行は、正しいやり方でメルマガを発行してきている法人メルマガに多大な悪影響を与える。既に米国では、スパムメールと法人メルマガの識別が出来なくなるほど受信する読者の感覚や意識を狂わせている。

主要米国 ISP では、スパムメールをメールの内容から判断するフィルタリング手法を使ってスパム防止を計っている。だが、判断間違いが多いため受信されるべきメールが不達になる場合が多い(以前このコラムでも取り上げたことがある)。

特に法人が配信するメルマガが、スパムメールと間違われているようだ。メール本文に使われている単語が引き金になっているらしい。メルマガを配信する前に何らかの方法でスパム捕りに捕らわれない内容にする方法がないか、そんな疑問に答える無料サービスが最近カナダで出現した。

○Spamcheck
 http://spamcheck.sitesell.com/


このサイトを一読して頂きたい。簡単にあなたの書いたメルマガが「スパムメール」と判断される確率をはじき出してくれる。以下が、そのやり方だ。

1) まず、メルマガのドラフトをテキストまたは、HTML で書く。

2) spamcheck@sitesell.net に送る。
  このとき、件名(Subject)に“TEST”と書いておく。

3) 送信後すぐに The SpamCheck Report がメールで送られてくる。
  どこを直せば良いかの助言もそのレポートに記載されている。
(※注:このサービスは、残念ながら英文のみ対応である)

実は、この様なサービスが今後世界中で求められ始めるのではないかと私は思っている。日本でも、この様なサービスがあれば、利用した企業が沢山出てくるかもしれない。多分、この2、3年以内に十分需要が出始めるだろう。

このサービスを始めたカナダ・ケベック州にある SiteSell.Com は、ホスティングサービスの目玉としてこの機能を提供している。多分、彼らは、近い将来、有料サービスとして提供し始めるだろう。

このサービスを提供する上でのリスクは、1)信頼度と 2)保証にある。現在のスパムフィルタリング技術はまだ未完成であり、スパマーも知恵を付け始めているからだ。

このコラムを読まれている方で「スパムメール防止技術」を研究されている方がいたら、ぜひ私までメールを下さい。

メルマガの配信方法に気を付けろ!

現在日本で発行されているメルマガは、その多くがテキスト形式のメルマガだ。企業からのメルマガの中には実験的に HTML メルマガを発行している物もあるが、せいぜい数えられる範囲の数だ。

最近、こんな現象を経験している。ある有名な企業のメルマガを1カ月前に登録した。1カ月間は、テキスト形式のメルマガが届いていた。2カ月目に入って、なぜか HTML メルマガが届くようになった。私の方で何も手続きはしていないのだが。

HTML メルマガは、ダイアルアップ接続を利用するユーザーが敬遠しがちなメルマガだ。受信するのに時間とお金が予想以上にかかる。私にとって一番の問題は、この企業のメルマガの配信方法だ。

登録時に HTML メルマガにしますか、テキストメルマガにしますかの選択が無く途中から予告もなく HTML メルマガに切り替えた行為だ。企業の一方的な都合で読者に余計な負担を負わせ、信頼を踏みにじる行為は読者として頭に来る。

そのメルマガのヘッダー情報を見てみた。すると「Multipart/Alternative 方式」で配信をしていた。この配信方法は、メルマガ発行側がテキストの原稿と HTML メルマガの原稿を一緒に配信する方式だ。受信者側のメールソフトが HTML メルマガを受信可能に設定していると、テキストメルマガより HTML メルマガを優先して表示してしまう。Outlook や Outlook Express などのメールソフトは、HTML メルマガを標準で受信可能にしている。

なぜこの企業は Multipart/Alternative 方式でメルマガを急に配信し始めたのか。実は、こんな裏事情がある。読者の皆さんにも知っておいて頂きたい。

■ Multipart/Alternative の配信方式(企業側にとっての良い点)

 -配信したメルマガが、メールソフトの仕様に依存しないで届く。

 -テキストだけでメルマガを受け取るようにメールソフト設定をしていれば、自動的にテキストメルマガを表示させる事が出来る。

 -HTML メルマガを強制させたければ、HTML メルマガを受信可能にしているメールソフトの読者だけに表示させる事が出来る。

つまり、1回の配信作業でテキストメルマガと HTML メルマガを読者に配信できてしまうのが、この方式を利用する理由だ。

企業がテキスト方式で発行していたメルマガを急に HTML メルマガに変更したい時、通常は、読者にどちらのメルマガを受信したいかの選択をあらためて聞いてから2つの形式の同じ内容のメルマガを発行する。

この作業は、時間とお金が企業にかかる。大概、読者は企業の意向に添うように HTML メルマガに再登録してくれない。HTML メルマガが何であるかを読者に十分説明出来ないからだ。

そこで読者の同意を取らず、企業の都合を優先して一方的に Multipart/Alternative 方式の配信を行ってしまう、というわけだ。

■ Multipart/Alternative 方式の悪い点

 受信者の都合を無視して企業論理を優先する配信方式のため、読者に間接的、直接的な悪印象を与える。つまり、最初の同意事項を企業が一方的に裏切ったと印象づける。


● Multipart/Alternative 方式で送信されたメールの見分け方

受信したメールのヘッダー情報をまず見て、「Content-Type:」という記述を見つける。(ヘッダー情報とは何か、についてはこちらの参考ページを参照)

日本語のメールであれば、下記3つのいずれかに当てはまるはずだ。

 (1) Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP
   (テキスト形式の配信メール)

 (2) Content-Type: text/html; charset=ISO-2022-JP
   (HTML 形式の配信メール)

 (3) Content-Type: multipart/alternative;boundary=
   (Multipart/Alternative の配信メール)


◎ これからの企業はこうすべき!

メルマガ登録ページで必ず読者にテキスト形式のメルマガか、HTML 形式のメルマガかを選択させてからメルマガを配信する。

もし、テキスト形式のメルマガ希望者に HTML 形式のメルマガを発行したい場合、必ず読者にお伺いを立て、再度選択をして頂く。決して、企業の都合を優先して事を運ばない事。

賢いメールマーケティング担当者がいる企業は、こんな間違いを犯さない。
メールマーケティングが何であるかが分からない企業担当者が、メール配信システム代行業者(メールマーケティングが理解出来ていない業者)または、IT 部門におんぶに抱っこで間違いを犯してしまうのである。

読者の皆さんで Multipart/Alternative の配信メルマガを見つけられた方は、どうぞ私まで情報をお寄せください。

日・米のメルマガ発行スタイルの違い

米国のメルマガ発行者は、こんなやり方でメルマガを作成している。日本と比較して違いもあれば、同じ場合もある。今回は、その点を中心にご紹介しよう。

■ メルマガ発行者の暗黙ルール

(米国でのルール)
1. 1行 65文字に設定(半角文字)
2. 必ず1行毎に強制改行
3. 等幅フォント Courier を使用(米国のメールソフトでは標準)
4. 4~5行でパラグラフを構成
5. テキストエディターの使用(例えば UltraEdit-32 など)

(日本でのルール)
1. 1行 35文字~38文字に設定(全角文字)
2. 必ず1行毎に強制改行
3. 等幅フォントを推奨(Outlook Express では非標準になっているので注意)
4. 4~5行でパラグラフを構成
5. テキストエディターの使用(例えば Dana や秀丸エディタなど)

● テキストメルマガの顔(メルマガの見出し)の比較

(米国の場合)
Keyboard に印字されている ASCII 文字だけでデザインする。よく使われる文字は CAPS(大文字)、*、$、#、--、/、+、() など。
(((((((((((((((((((((
ContentBiz Newsletter Get your own:
((((((((((((((((((((( http://www.content.com
Jan 15, 2003 Please forward *without cutting*

(日本の場合)
2バイトコードにより■、●、☆といった文字・記号・罫線が使用できる。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ●(特別会員向け)月1回発行      2003年1月15日  ●
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(●)      知る人ぞ知る米国メールマーケティング     (●)
(●)      http://www.mail-marketing.biz         (●)
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


またメルマガを発行する前に必ず行う作業がある。これは日米両国で同じだが、往々にして忘れがちな作業である。

◆ メールソフトやウェブメールでの見栄えテスト(日米共通)

読者が使っているメールソフトによってメルマガの見栄え、見え方が違う。特に HTML メルマガは、メールソフトのウェブ表示機能に違いがある場合がある。

従って、様々なメールソフトで自分が配信するメルマガ(テキスト形式と HTML 形式)をテストする必要がある。

さらに hotmail などのウェブメールでメルマガを読んでいる読者のために、実際にウェブメールにも送信して、見栄えを確認する必要がある。

テキスト形式メルマガの場合は、機種依存文字や等幅フォント、強制改行などに注意すれば良いが、HTML メルマガは確認テストの項目が多い。

▼ テキスト形式と HTML 形式メルマガ

一般的に米国では、HTML メルマガが多くなってきている。一方日本では、まだテキスト形式メルマガが主流である。それは、なぜか?

一言で言えば、インターネットインフラと Eメールマーケティングの成熟度の差だ。

米国のメルマガも最初はテキスト形式で始まった。これは日本も同じだ。ただ米国は、Eメールマーケティングのビジネス展開が日本よりも先行しているからだ。インターネットのインフラにしても電話料金の面で優遇されてきた(市内への接続であれば月額料金が固定)。

Eコマースで始まる製品の販売用途では、テキストよりもイメージ・写真が表示できる HTML メルマガの方に軍配が上がる。従って、販売すべき製品が目に見える物であればあるほど、米国の企業は HTML メルマガにシフトしている。

でも企業は HTML メルマガを作成、配信する上で色々な問題を抱えている。この点は、別の機会にもっと深く説明しようと思う。

一方テキスト形式のメルマガは、より読者に“読ませる”方向にシフトして来ている。そのため、コンテンツの価値だけでなく執筆者のパーソナリティー表現に工夫が見られる。

最終的にメルマガを発行する企業のニーズと方針に依存するため、発行するメルマガの目的と位置づけを明確にする必要がある。

このように日米を比較すれば類似した点、違う点があるが、常に基本となるのはいかに読者のマインドを掴み、メルマガが届くのを待ち焦がれるようにするか、だ。

◎ Eメールマーケティング実践者の紳士録 Whos Whoへの登録のお願い

Eメールマーケティングを実践されている方々に一つお願いがあります。現在、日本で活躍している、しようとしているEメールマーケティング実践者の紳士録Whos Whoを編集しています。我こそはと思われる方は、是非こちらまでご登録ください。http://www.mail-marketing.biz/

消費者の感情を読み取れるメルマガ

Avantmarketer.com からの HTML メルマガを受け取った。内容は“Emerging Opportunities in Internet Marketing”だった。インターネットバブルが弾けた後に、新たなインターネットマーケティングの機会が訪れたというのだ。(原文)

読んでいるうちに面白いと思うキーワードを見つけた。

■ 消費者の感情を読む。
  ―Read the emotion of their consumer.

米国のEメールマーケティングを実践している企業は、Eメールによるキャンペーンマーケティングから『消費者との対話の創造』へと移ってきている。

最近、日本の企業でも商品別のメルマガを発行し始めている。多くの商品との関係をメルマガで構築する事によって、消費者のマインドを引き付けようとしているのだ。

商品別メルマガの発行は、商品ブランドの構築と販売促進が目的だ。これはこれで意味があるが、米国のある企業は、もう一歩先を行く「企業と消費者との対話」を直接メルマガで築く方法を採り始めた。

企業の顔(ブランド)で直接消費者と対話する試みは、リスクがあると判断する人が多いかもしれない。そのため、消費者との対話は、消費者相談室に任せれば良いと思っている会社が多い。

「○×株式会社メールマガジン」などというタイトルで発行しているメルマガを時々見受けるが、発行目的が投資家向けだったりする。そうでなくても2つのポイントで訳の分からないメルマガになっている。

 1) コンテンツが一般的でフォーカスがなく、何を伝えたいのか分からない。
 2) コンテンツに会社の顔としての価値を見いだせない。

メルマガの利点は『消費者の感情を読み取れる』という点だ。これは双方向コミュニケーションの為せる技であり、Eメールという媒体の強みだ。消費者がどんな気持ちで企業を見ているかをメルマガの返信メール、または、アンケートメールで直接読み取れる。

『消費者の感情を読み取れる』企業メルマガにするには、フォーカスの効いた会社のブランドメッセージと消費者が認める価値あるコンテンツを提供しなければならない。さらに、気軽に返信メールをださせる仕組みや仕掛けが必要だ。

 日本を代表する超一流企業が消費者との直接対話を求め、メルマガを発行している。内容については言及を差し控えるが、もっと自由闊達に、気軽に返信メールが出せる仕組みと仕掛けをこれから期待したい。

この日・米企業の試みは、今後のインターネットマーケティングに新しいビジネスチャンスを生み出すはずだ。

※このコラムへのコメントを受けつけます。コメントは come@spamex.com まで。

最初のつまずき ―失敗するメルマガ発行―

読者にメルマガを配信するアドレスを登録させるには、2つの方法がある。

 (1) メーリングリスト形式… 特定のメールアドレスに空メールを送る
 (2) 登録フォーム形式… ページのフォームにメールアドレスを記載する

米国では、2年ほど前までは(1)の方式が中心であったが、最近は大部分が(2)の方式に移行してしまっている。

日本ではメルマガの登録は(2)の登録フォーム形式が当たり前なので、なぜ米国のメルマガが(1)の形式で登録をしているのか分からないでいた。
これにはどうも、歴史的背景があるようだ。

米国のメルマガは、当初メーリングリスト形式で発行されていた経緯がある。一方、日本では最初から登録フォーム形式でメルマガが発行されている。この違いだ。

しかしある時点から米国のメルマガ発行者は(1)の形式よりも(2)の登録形式の方が、より多くの読者を登録させるという事に気が付いた。実はそれまで、メルマガの登録が上手くできない人たちが大勢いたのだ。

メーリングリスト形式だと、一旦本人確認のメールが届き、届いたメールに返信しなければならない。実はこの作業が登録のネックになっていたのだ。大部分の人は、特定の登録メールアドレスに空メールを送れば自動的に登録されるものと思いこんでいた。その為に、本人確認メールが届いているのに気が付かない人が多かった。ここに機会損失が生まれていたのだ。

そこで現在では多くの発行者が(2)の登録フォーム形式に移行しているのだ。しかしそこでもまた同じような問題を抱え込んでいる。それは「シングルオプトイン方式」と「ダブルオプトイン方式」の選択だ。

シングルオプトイン方式の登録は、1回登録フォームにメールアドレスを記入すれば本登録がなされる。ダブルオプトイン方式の登録は、2回本人のメルマガ登録意志を確認する。つまり、メーリングリスト形式と同じような本人確認作業が発生する。違うのは、最初の登録がウェブにある登録フォーム形式でなされると言う事だけだ。

タイトルに「最初のつまずき ―失敗するメルマガ発行―」と書いたのは、日米ともに読者の集め方に失敗しているメルマガが多いからだ。

日米のメルマガ登録方式でシングルオプトイン方式が中心になっている。ダブルオプトイン方式は、まだ、メルマガ市場に広まっていない。この最大の理由に読者数を確保するためと言う理由がある。

私の過去の経験からダブルオプトイン方式での読者登録は、シングルオプトイン方式で集めた読者数よりも20%から40%読者数が少ない。シングルオプトイン方式を採用している企業は、20%から40%の読者が本登録を出来ないでいると言うリスクを取れないでいる。

このリスクを敢えて取っている企業が日米両国にある。自社ブランドを大切にしている企業だ。彼らの考え方は、数よりも「質」を重視している。シングルオプトイン方式での登録は、企業のブランドを傷つける恐れがあるからだ。イタズラ登録がある度に企業のブランド価値は下がって行く。悪戯登録の被害にあった人は、その企業が勝手に自分のメールアドレスを登録したのだと思い込んでしまうからだ。

ちょっとしたメールアドレス登録方法の違いで、企業のブランドが簡単に傷つけられると言う事実を知らない企業メルマガ担当者が、まだまだ日米ともに多い。

『失敗しないメルマガ発行』を探し求める方は、ぜひ私までお尋ね下さい。

無料メールアドレスでは登録が出来ない?

ある有料メルマガにお試し登録をした。翌日、一通のメールを受け取った。
「登録でお使いのメールアドレスは、無料メールアドレスです。申し訳ありませんが、無料メールアドレスでないメールアドレスで再登録をお願いします。」
こんな内容のメールだった。

米国のあるメルマガ発行者がこんな事を言っていた。「無料メールアドレスを使った読者のエラーメール率が増加している。無料メールアドレスは、ある日突然放棄される。」

この二つの事は、将来のEメールマーケティングのあり方を示唆しているのではないか。

読者がなぜ無料メールアドレスを使ってメルマガ登録をするのか。実は、私も無料メールアドレスを使って色々な情報を得ている。その心理を分析してみると、以下のようになる。

1. 用途別にメールアドレスを使いたい。でも、ISP のメールアドレスは一つだけだ。そうだ、無料メールアドレスを使おう。
2. ISP のメールアドレスに迷惑メールが沢山来ないようにしたい。無料メールアドレスの転送サービスを使えば大丈夫だろう。いざとなったら、転送を止めればいい。
3. 以前、ISP のアドレスでメルマガに登録したけれど、解除が出来なくて困った。使い捨てが出来る無料メールアドレスを使えば解除しなくても良いかな。

現在、私は5種類のメールアドレスを使い分けている。

A. ISP のメールアドレス
B. 自分自身のドメイン メールアドレス
C. 無料メールアドレス
D. 転送専用メールアドレス
E. Web メールアドレス

このコラムの読者がここまでメールアドレスを使い分けてメルマガを購読する必要はないと思うが、世の中には私のような人もいる。

本題に戻ろう。メルマガ発行側が無料メールアドレスを敬遠する理由は、メールアドレスで読者分析をする上で困り、ターゲット読者になり難い場合があるからだ。お試し登録をしても、ある日突然、メールドレスを放棄されてしまい、問い合わせが出来なくなってしまう。これは、情報サービスをしている企業だけでなくメールアドレスを使ったEコマースビジネス全体に及ぶ問題だ。この事に気づいている企業は、まだ少ない(と言うより気づいていない)。

Eメールマーケティングは、読者とメールで末永くお付き合い出来る事が前提になっている。この前提が、無料メールアドレスの安易さで簡単に崩れていく。Eメールマーケティングに専念している企業であればあるほど、メールアドレスの選別をせざるを得なくなる。

質の良いメールアドレス。質の悪いメールアドレス。将来、そんなラベリングがされ始めるだろう。

追伸:スパム業界では既に選別が始まりビジネスにつながっている。

これからメルマガを使った情報発信を計画している法人がありましたら、私 come@spamex.com までお尋ね下さい。最初からボタンの掛け違いが発生しない方法をご提供致します。

手元にある名刺のメールアドレスに配信、これ大丈夫?

最近、覚えのない人からセミナー開催の告知メールが届く。名前を見ても記憶にないのだが。メールの内容も、私を良く知っている人が書くような内容ではなかった。チラシ告知メールそのものであった。

本当にこのメールを配信した人は、過去に名刺を交換した人なのだろうか。いつも疑問に思う。もし何回か会った人であれば、ちゃんと返礼のメールをだすのだが、そんな感じを抱く事がない。結論から言えば、見知らぬ人に限りなく近い人から来たチラシ告知メールだ。

そんなメールは、スパムメールに限りなく近い。これと同じ間違いをして堂々と同じ事をしている営業マンがいる。特に、色々なショーで名刺をたまたま交換した時だ。

今回のメールは、多分、その営業マンが会社側に提供した物に思える。こんなメール告知は、残念ながら受信者に不快な念を与えるだけでビジネスに決して結びつかない。

読者の中には、今まで堂々とこれを実行してきた人がいるだろう。

『じゃあ、どうしろというのだ!』と、そんな声が聞こえてくる。これには、これなりのやり方がある。何処を探しても、この情報は見つからないかもしれない。

まず、手元にある名刺で親密度の尺度で仕分けをする。こんな仕分けだ。

  A.親密度(高)
  B.親密度(中)
  C.親密度(低)

A、B、C毎に書くべき内容を変える必要がある。Aは親しい友人、気心が知れているムードでメッセージを伝える。最近の状況も情報として付け加えるともっと良い。Bは通常の会社対会社でメールを出すような感じで、失礼のない文面が必要だ。Cはいついつ、どこそこでどんな用件で名刺を交換したかの背景を説明し、自分の会社紹介を含める。失礼のない文面でないとダメだ。

A、B、C全てを対象に出来れば、そのメールを出す前に今後この様な情報メールをお届けして良いか受信同意許可を事前に得ておくべきだ。実はこれが一番無難だ。ただ、配信する数が減ることも確かだ。

名刺交換で得たメールアドレスは、自分が覚えていても相手が覚えていないケースが多分にある。それを無視したメール配信は、限りなくスパムメールに近い。従って、名刺交換後何回か面識を持って会っている人も含め受信同意許可を事前に得ておいた方が良いとなる。

会社が営業マンからかき集めた名刺のメールアドレスに告知メールを一斉に出すという間違いをしないためのメッセージとしてこのコラムを読んで頂ければ幸いだ。

読者の中で私と同じような告知メールを受けた人がいましたら、どの様なメールが多かったか教えてください。メールは、come@spamex.com までお願いします。

米国:ピンチをチャンスに変えたメルマガ配信


日本の新聞にこんな記事が時々載る。○○○株式会社のメルマガ配信、間違って誤配信。米国でも類似の誤配信が発生している。

自社開発の簡易メールソフトでメルマガを7,000部配信した。実際送るべき数は、200部であったがメールソフトのエラーで1メールアドレスに35通も同じ内容のメールが届いてしまった。

受け取った読者は、発行者にクレームのメールを送った。クレームメールを受信したメールサーバーはメーリングリストのように残りの199人に再配信してしまった。これが、クレームメールの返信があるたびに悪夢のように繰り返されたのだ。

メールサーバーのメールソフトのバグをつぶした時には、後の祭りだった。

この米国の会社が対応した方法は、こんな内容のコミック画像を謝罪メールに掲載して読者に送ったとの事だ。

(牢屋につながれた囚人二人のうち一人が、なぜ牢屋に入れられたか説明している)
 I am here, because I sent too many jokes on E-mail.
 なぜ、僕がここに居るかって? Eメールでジョークを送り過ぎたんだよ。
 それで罰を受けたのさ。

一人の人に35通も同じメール送った誤配信の事をこんなジョークで笑いにした。同時に、自分のした事の意味と結末をよく理解していると言う事を読者に伝えたかったのだろう。

その結果は… どういう訳か$5,000以上のビジネスが舞い込んできた。

彼らがやった事は、

・Bounce back quickly (早期対応)
・Respond right away (早期返信)
・Confess your guilt and error (罪とエラーを認め、謝罪)
・Use humor (ユーモアを使う)

事だった。日本で同じ事が出来るかどうかは、疑わしいが、正直に素早く対応する事が読者に好感を持たれる事は確かだ。

メルマガの配信は、ある程度の経験が必要だ。数が多ければ多いほど誤配信時でのインパクトが大きくなる。そんな不幸にあった時、どの様な対応を直ぐにすべきかを日本の企業は前もって検討すべきだ。

ただの謝罪対応だけでなく、謝罪をプラスに転じさせる仕掛けも一緒に考える事を私はお勧めする。アメリカの会社は、ユーモアを仕掛けにして災いを福に転させた。

日本では、どんな仕掛けが良いのだろうか。悪印象を好印象に変えるのにどうしたら良いかにヒントがありそうだ。

Mail Marketing.Biz では、こんな時どうしたら良いかの助言も行っている。会社それぞれの独自の解決案があると私は思う。

「チラシメール」と「チラシメルマガ」

物販サイトが発行するチラシメールを米国から受け取っている。そのチラシメールは TechnoScout.com というサイトから届いている。

このメールは、商品紹介に徹しているチラシメールだ。ただ、日本で発行されているチラシメールと違い、価格で読者を釣るのではなく読者が困っていると思われる「解決提案型商品」で読者を釣っている点がユニークだ。従って、利益率が高い。

このチラシメールを読んでいる私は、こんな理由で登録をした。日本には無いユニークな商品を知りたい。仕事で米国に出張する時は、必ず、WallMart や Safeway などのお店に立ち寄る。目的は、日本で見つからない便利グッズやデザインの良いグッズを探すためだ。

このアプローチに、メルマガの「読む要素」を追加したチラシメルマガがある。
東急ハンズ新宿店が発行しているメルマガだ。

14種類のメルマガで商品を見せ、教え、楽しませ、読者との対話を求める作りをしている。価格で読者を釣っているタイプのチラシメールとは違う。

日本のチラシメールは、今後二極化に向かうだろう。一つの方向は、価格に徹した「チラシメール」。読者は、商品を知っていて出来るだけ安い価格で購入したい人たちだ。もう一つの方向は、読者の問題解決提案型の「チラシメルマガ」だ。

ここで、チラシメールとチラシメルマガの違いを理解して頂きたい。チラシメルマガは、読者が読んで楽しめる要素が商品の紹介以外に有り、読者の心を取り込もうとする。そこには、お金以外の繋がりがある。

一方、チラシメールは、価格と商品だけだ。

米国の友人でEメールマーケティングのコンサルティングをしている Mr.A が、こんな事を言っていた。

『読者は、自分にとってすぐに役に立つ情報を求めている。
 一度、役に立つ情報だと読者が認めてくれると次も読んでくれる。』

チラシメールとチラシメルマガは、同じ世界と市場に存在しているように見えるが実際は、別々の世界と市場で成り立っている。

これから物販サイトをオープンしてチラシメール、またはチラシメルマガを発行する時は、このコラムの内容を思い出してもらいたい。

社内メルマガポータル

社内情報伝達に Web ページを使うと言う会社は多いが、その目的にメルマガを使うという会社はまだ少ない。

イントラネットがポータルサイトのように使い込まれているという噂を余り聞かない。なぜなのだろうか。多分、イントラネットは、社内という会社組織の制約でインターネットの個人サイトのように自由と利便性を高めたサイトが作りにくいのだろう。

メルマガはどうだろうか。メルマガを広報誌の一つの媒体として活用している会社をいくつか知っている。コスト面に置いても、伝達率に置いても期待以上の効果が出ているようだ。特に、イントラネットへの誘導に役立っている。

会社組織が大きくなると伝えたい情報も多くなる。月一回程度の広報誌では、十分な情報を社員に伝達出来ない場合が多い。さらに、一方的な会社情報の伝達よりも選択権を与える情報提供の方が受信者に親切だ。

受信者に選択を与える情報提供で社内メルマガポータルは、必要な人に必要な情報を伝達する上で貢献度が高い。社内メルマガポータルとイントラネットがバランス良く融合すると今まで誰も見てくれなかったページも関心を持って見に来てくれる社員が増える。

社内メルマガを発行する上で気を付けるべき点がある。メールは、社外に転送出来る。イントラネットでは、社外から Web にアクセス出来ないが、メールは情報をそのまま送ってしまう事が出来る。社内機密が漏れる危険性がある。

だが、このリスクもメルマガの編集方法で簡単に対応が出来る。

社内メルマガ発行ルール:
 1. 社外に漏れても害がない情報に絞る。
 2. 社外秘の情報は、イントラネットだけで読めるURLと項目だけをメルマガに記載する。
 3. メルマガだけで完結しない情報コラムにする。
 4. 重要な情報は、イントラネットのページに誘導する。
 5. 社外の社員にメルマガで重要な情報を伝える場合は、PGP 暗号化メールで送る。


社内メルマガポータルの位置づけは、社内ポータルサイトに社員を導く入り口だ。現在、多くの会社員は、社内ポータルサイトがいつ更新されたのか分からないでいる。そろそろ、社内向けのメルマガ発行を有効に使う時期に来ているのではないだろうか。

迷惑メールとの差別化

今年の母の日には、カーネーションの花とカードをイメージしたHTMLメルマガが10通も届いた。どれも、受け取る相手を選ばず発信された迷惑メールだ。

これから色々な歳時記にあわせてこんな迷惑メールが届く事になるだろう。同時に、同じような目論見で色々なEメールマーケティング企業から母の日のメルマガが届く。

こんな状況で正当派メルマガと迷惑メールとの違いを認識するのは大変だ。商用目的で母の日や父の日に送るメルマガを迷惑メールと差別化するにはどうしたら良いのだろうか。

そんなときは受信者の視点で物事を考えてみよう。受信者の判断ステップは、きっとこんなステップではないだろうか。

 1. 件名を見て自分が登録したメルマガかどうかを判断。
   意識の中に登録したメルマガの認識があるかどうか。

 2. このメールは誰から来たのかを判断。
   From:のアドレスを見て、見慣れたEメールアドレスかどうか。


この2つのステップで、それが迷惑メールかどうかを判断する人が多いはずだ。
実際に次の2つのケースを比較してもらいたい。

 ケース A
 件名:【吉田フラワー静岡店】母の日のプレゼント
 From: 吉田フラワー静岡店(info@yoshida-flower.co.jp)

 ケース B
 件名: 母の日のプレゼントに赤いカーネーションとカード!
 From: あきばっち(no@mailxxxx.com)


どちらのケースがより受信者に安心感を与えるだろうか? ケース Aの方が安心感がある、と思われたのではないだろうか。
仮に、ケース Bに魅力的な母の日のプレゼントがあったとしても、信用の面ではきっと不安を感じるだろう。

迷惑メールとの差別化は、受信者に不安を与えない配信方法と編集方法にある。そして、発行者の顔が受信者にいつも見えている事が大切だ。


タイムリーに、ただ魅力的なオファーをメルマガで送ればよいと言うわけではないのである。

メルマガのブランド作り

メルマガでブランドは作れないと言う噂を耳にした。メルマガで Web ブランドを直接構築する事はできないだろうが、「メルマガのブランド」を創る事はできると思う。下記の件名を見て頂きたい。

Subject: ClickZ E-Mail Marketing Case Studies: Conducting a Dialogue

“ClickZ”と言う文字を見れば、Eメールマーケティングに関するメルマガを沢山発行しているサイトが発行したメルマガだと分かる。これが分かる人は、Eメールマーケティングに関心を示し、情報を求めている人たちだ。この人たちにとって ClickZ は「メルマガのブランド」だ。

では、どの様にしてメルマガのブランドを創るのだろうか。メルマガのブランドを創るには、いくつかの達成しなければならない前提条件がある。

1. メルマガで提供するコンテンツ分野でパイオニアでなければならない。
2. 継続的に同じメルマガタイトル、または、同じキーワードで発行している。
3. メルマガ中心の Web サイト作りである事。
4. ターゲット読者層が明確である事。
5. 掲載広告が必要以上に目立たない事。
6. メルマガ発行者の顔が見える事。
7. 数年は継続して発行している事。

メルマガのブランドは、知る人ぞ知る、のブランドだ。つまりニッチ分野のブランドなのである。まず、そこからメルマガブランドは始まる。メルマガによっては、ニッチから大衆ブランドになる場合もある。どれだけ多くの関心を継続的に集める事ができるかで、それが決まる。

自分が発行するメルマガのブランド力を見定めるには、口コミでどれだけ新しい読者を継続的に集める事ができているかが指標になる。

インターネットは、多額の資金を広告に投入して創るブランドと自然発生的に創られるブランドが共存する。メルマガブランドは、むしろ、後者の方だ。「読者が読者を呼ぶ集客エンジン」がメルマガに備わっていなければならない。

「読者が読者を呼ぶ集客エンジン」を創るにはどうしたら良いか。これが、メルマガ発行者の命題である。色々な人が、この命題に挑戦している。

法人が発行しているメルマガは、特にこの要素が弱い。…と言うよりは「ない」。
根本的な姿勢と発想が違うからだ。

一度、法人のメルマガ担当者は、この点について考えてみると良い。

偽りの読者数

メルマガに広告を掲載して収益を得る“5行広告ビジネスモデル”が生まれてから5年余りが経った。個人が発行するメルマガから法人が発行するメルマガまで、5行広告ビジネスは隅々まで広がった。

だが広告を依頼する側には一抹の不安がある。メルマガ媒体の読者数をどの様に評価したらよいのか。媒体側から提供された読者数は、本当に生きているメールアドレスの数なのか、到達出来る数なのか。

メルマガ媒体側は、出来るだけ読者数を多く抱える事で広告媒体の価値を増そうとする。この姿勢が今から話す倫理観を越えると『偽りの読者数』となる。

メルマガ広告媒体の倫理観:
 ■エラーメール処理をメルマガを発行する度に行い、読者リストをクリーンにする。

実は、この単純な作業がなされていないメルマガ媒体が多い。色々な理由でメールアドレスのゴミ掃除がなされていない。

無料メルマガ配信サイトのメルマガ広告媒体であれば、エラーメール処理はサービス提供側のシステムと倫理観に依存する。現在、必ずしもエラーメール処理が完全に行われているとは言えないが、時代の要請に従ってエラーメール処理をまめに実施され始めている。

法人や個人が独自システムで発行するメルマガ広告媒体は、媒体主の倫理観に依存する。広告収益を増やすには、エラーメール処理を余りマメに行わないで毎月読者数を伸ばす方が良い。エラーメール処理をして、数を減らす事は自分の首を絞める事になるためだ。

『偽りの読者数』に惑わされないためには、メルマガ広告媒体に次の質問を広告依頼時に行うと良い。

1. エラーメール処理方法と頻度を教えてください。
2. この3か月間の発行毎のエラーメール数、エラーメール処理後のメール数を教えてください。
3. 毎月の登録者数と解除者数、そして純増数、または、純減数の数を教えてください。

日本のメルマガ広告媒体でこの情報を広告依頼クライアントに提供出来る媒体は、ほとんど無いだろう。これが提供出来る媒体は、自分に正直でなければならないと同時に、自分で自分の首を絞めるリスクを取れる媒体でなければならない。

でも、これからのメルマガ広告媒体は、あえて透明性を高くして、自らの信頼性を築きあげる姿勢を持つ必要がある。さらに、読者数だけでなく読者の“質の高さ”を示す情報もクライアントに提供する必要がある。

メルマガ広告媒体の価値は「数」から『質』に移って来ているからだ。実は、米国Eメールマーケティング業界では、これが主流になり始めている。

最後に、メールアドレスの生命は私たちが思っているよりも短くなってきている事に気づくべきだ。

これからは、クリーンなメールアドレスリストを持っていると言う証明書が必要になる時代かもしれない。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング アドバイザー)

マスマーケットから“ターゲットマーケット”へ

時代は、大衆市場からターゲット市場に移ってきている。同時に双方向のコミュニケーションが簡単に出来るインターネットの再評価も起き始めてきている。今までのインターネットビジネスは、ウェブ中心の展開であった。今は、ターゲットマーケティングをコストをかけずに出来るメールに注目が行っている。

郵送で送るダイレクトメールと同じやり方ではない。既にメール情報を送る相手とのキャッチボールが出来ている人だけに送る方法だ。つまり、企業の担当者とメールフレンドになっている人たちだ。ここがダイレクトメールとの違いである。

特定企業からのメール情報を受け入れていて、担当者とメールフレンドになっている読者(潜在顧客)は、その企業が求めているターゲット市場に住む住民だ。メールのキャッチボールが出来る読者は、企業が時間をかけて育てていく。その数が多くなればなるほど、特定ターゲット市場のサイズも大きくなっていく。

今までのターゲット市場は、双方向のコミュニケーションなしの一方通行でマーケターが決めつけた理論上の市場だ。メール情報でメールのキャッチボールが出来るターゲット市場は、人のにおいと息づかいを感じる生きたターゲット市場だ。

自分でターゲット市場を育成するか、理論的に決めつけたターゲット市場にダイレクトメールで無駄を承知の上でアプローチするか、どちらが良い結果を生むだろうか。

メール情報(価値を認められたメルマガ)は、自然の内に自分たちのターゲット市場を作り上げているという事を、企業は認識していない。特に認識されていないのは、メルマガを読者にとって“価値あるもの”に育てるという考え方だ。

ありきたりなウェブの更新情報や新製品情報などをメール情報として配信すれば良いというわけではない。受け取る人間の心に届く内容のメール情報であるべきではないか。

企業が発行するメルマガは、機会損失を起こしている。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング アドバイザー)

メルマガ発行担当者に自由と権限を!

法人発行のメルマガ担当者に助言する機会がある。彼らの話を聞くとこんな事が分かる。「もっと面白いメルマガを発行する上での自由と権限がほしい!」

どうも、メルマガの内容について最終的権限はメルマガ発行担当者ではなく、メルマガ発行経験がない管理職のようだ。メルマガ発行担当者は、色々なアイデアをメルマガで検証したがっている。でも、与えられた権限にその自由が与えられていない。

自分で編集していて、「この内容で本当に自分は満足しているのだろうか。」という疑問に悩まされる。その悩みを上司に打ちあけても会社が発行するメルマガだから、「当たり障りのない内容でないとダメなんだ!」という言葉が返ってくるだけだ。

この様な理由で「メルマガ発行者の顔と人間味」が見えない「当たり障りのないメルマガ」が生まれてくる。

その一方で「売り上げ一辺倒のチラシメルマガ」がある。メルマガ担当者に課せられた責任は、とにかく売り上げを伸ばせ、だ。毎日チラシメルマガを読者に発行してもダメな事が分かっているのに「これではメルマガのメディアがダメになる!」と上司に言えない。

「読者との人間関係をメルマガで構築する」という基本姿勢が分かっている上司であれば、メルマガ発行担当者に多少の冒険をさせる自由を与えてくれる。インターネットは、まだまだやってみないと分からない世界であり、冒険が必要な世界だ。

会社の常識に捕らわれない発想とアプローチがメルマガで出来るのにそれを制限する現実にメルマガ発行担当者は、今も悩んでいる。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング アドバイザー)

読者に苦痛をもたらす無料サービスは、効果があるか?


メルマガを受け取って苦痛を感じるときがある。それは、こんなときだ。

(1) 無料メルマガを登録したのだが、広告メールをどうしても受信しなければ
  ならない。実は、それが条件でメルマガに登録せざるを得なかったからだ。

(2) 無料ウェブサービスをうけているが、時々、連絡メールと称してヘッダー
  やフッターにその会社以外の広告がメールに掲載されてくる。ひどい時は、
  突然、100%広告メールが届く。

(3) メルマガの内容をよく読んでみると内容が明らかに特定のサービスを推薦
  するような内容だった。いわゆる、インフォマーシャルという広告コンテ
  ンツだけでメルマガが構成されていた。


上記3つの私の苦痛は、人によって快楽かもしれない。でもほとんどの方は、どうしようもないと思い、無視して削除しているか、ゴミ箱行きにしているかだろう。

つまり、読者は、時間が経つにつれて受け取るメールを学習して不必要なメールを排除しているのだ。こんな広告メールを発行している無料サービス提供会社は、この現実をどう考えているのだろうか。

これら企業とその担当者は、読者の行動を良く理解している。理解した上で、あえて行っている。その理解とは、読者全員が広告メールを排除しているわけではないだろうという理解だ。

この考え方は、迷惑メールを発行しているスパマーと同じ思考であるという事に気づいていない。

読者が、少しでも無料サービス企業からのメールを迷惑メールとして認識し始めるとそのメールの効果が逆転する。プラス効果よりもマイナス効果が徐々に見えない所で累積し始める。

読者は、迷惑メールの数や継続性がある線を越えるとその無料サービス会社と縁を切るようになる。登録したメールアドレス(無料メールアドレスなど)を捨て始めるのである。

この結果が、エラーメール率として無料サービス企業に跳ね返ってくる。この事を良く分かっている人がまだ少ない。

そろそろ、無料サービス提供企業は、もう少し読者の心理を十分反映する方法を考え付かないとそのビジネスモデルの存在性自体を危うくするだろう。

読者が喜ぶ形の無料サービスは、インターネットの世界で繁栄するという事実を再認識すべきだ。

この様に思っているのは、果たして、私だけであろうか。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

餅屋に餅を任す?

法人がメルマガを発行しようとする時に検討すべき事がある。それは、大量のメールを一斉同報配信するシステムだ。

最近、メールの一斉同報配信システムサービスに新規参入する企業が内外から増えてきている。1,000万円以上するパッケージソフトから、月額3,000円で配信が出来る ASP サービスまでと大きな幅がある。

そんなオプションがある一方で、法人が自社のメールサーバーを使って一斉同報配信をする方法もある。ただ、この方法だと色々な問題を起こす。

(1) 誤配信や多重配信
(2) 社内メールシステムの遅延
(3) システム変更がすぐに出来ない


メールの一斉同報配信システムは、営業に直結している営業部門や販売促進部門、宣伝広告部門、そして、広報部門などのニーズを柔軟に対応でき、担当者に間違いを犯させない配信の仕組みが必要だ。担当者のマニュアル操作が多ければ多いほど、人為的間違いが多くなる。自社開発の配信システムは、そんなニーズを反映できないで簡易的に作ってしまったものが多い。

最近のメール一斉同報配信システムは、複雑な機能を持っている。だが、法人のメルマガ担当者の運営能力がシステムに付いて行っていない。そんな現状下でメールの一斉同報配信システムサービスを売り込んでいる企業の売り文句をそのまま信じ、最初から複雑なメール配信を行おうとする法人が多い。

メルマガ一斉同報配信の経験が浅い法人は、まず、単純な一斉同報配信から始める事をお勧めする。経験が深まれば深まるほど発行するメルマガの本当のニーズを満たす機能が見えてくるからだ。

其のニーズが見えて来た時にそのニーズを満たすメール配信システムを探す方がコストパフォーマンスが高い。それまでは、単純な一斉同報配信システムで経験を積むべきた。

経験を積んだプロの担当者であればあるほど、コストパフォーマンスの良いメール一斉配信システムサービスを選択できる。そんな担当者を育てるのが、私の仕事である。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント

どこでメルマガを登録させるべきか?

トップページでメルマガを登録させている法人企業のサイトをちょっと分析してみた。どの法人のページもメルマガを積極的に登録させようと言う視点に欠けている。但し、米国のあるサイトは違っていた。

トップページにメルマガの情報を掲載している法人について見てみよう。トップページにメルマガ登録の情報が無いサイトは、残念ながら、メルマガを戦略的に活用しようと言う価値観を有していないサイトのため、このコラムでは扱わない事とする。

ここで国内の代表的なサイト、4つについて調べてみた。

■『All About Japan』のメルマガの登録場所
 トップページチャンネルIndex左下でスクロールを下にしないと見えない。さらに、クリックした後に実際の登録口が見える。


■『ユニクロ』のメルマガの登録場所
 トップページ右下でスクロール無しで見える。但し、クリックしないとメルマガ登録口のポップアップページが出てこない。


■『楽天市場』のメルマガの登録場所
 トップページ左下で最後までスクロールしないと見えてこない。メールアドレスの登録がそのページで出来る点が上記2サイトとの違いだ。


■『スターバックス コーヒー』のメルマガ登録場所
  http://www.starbucks.com/ (米国)
  http://www.starbucks.co.jp/(日本)
 トップページ右中央にメルマガの登録口がある。米国スターバックスはメルマガの登録者に価値を見いだしている。オンラインで直接コーヒー製品を販売しているからだ。
 潜在的消費者に出来るだけ多く接点を持つためにメルマガ読者を戦略的に集めている。その意図が Web のトップページに表現されている。

 一方、日本のスターバックスのトップページには、米国との間でメルマガに関しての温度差がある。


私は、個人的に米国スターバックスのメルマガ登録場所に賛同する。目に入るトップページですぐにメルマガ登録出来る機会がビジネスチャンスを拾うからだ。

トップページに訪れる人は多いが、メールマガジン登録のテキストをクリックしてメールアドレスを登録する人は少ない。もっと、メルマガを登録するステップを少なくする工夫が必要だ。

見ての通り日本を代表するサイトでは、メルマガ登録場所が訪問者の目の届きにくい場所に置かれている。メルマガが訪問者の足跡を残させる唯一の方法である事を余り認識していないようだ。

メルマガの読者が集まらない理由の一つが、ここにあるのではないか。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

米国の格安ウェブホスティングサービスを検討する


苦労話ではないのだが、米国のウェブホスティング料金とサービス内容を調べてみて、いかに日本のウェブホスティング料金が高いかが分かった。

私のウェブサイトは、www.cedant.com のウェブホスティングサービスを利用しており、月々 $7.95 を支払っていた。今月から別のウェブホスティング会社(www.neureal.com)に移る事にした。月々 $6.95 の支払いになる。その違いは、料金だけでなく提供される機能にある。主な違いを列挙してみるとこうなる。

これ以外に自動メール返信機能、ウェブメール機能などがあるが、日本語対応ができていないため使用できない。

同様の機能を求めると、日本のホスティングサービスでは月々3,000円以上はかかるのではないか。なぜ、日本のウェブホスティングサービスはこんなに高いのか。理由は、人件費、土地代、サーバー施設利用料金、運営費にある。

米国の格安ウェブホスティングサービスを利用されたい方は、以下の事を覚悟して頂きたい。

1. 英語とコンピュータ知識が十分無いと非常に苦労する。
2. ウェブとメールだけのニーズであれば、お得。
3. E-Commerce などのオンラインショッピングに使うならば止めた方がよい。
4. 困った時のサポートは全て英語。時差により、すぐに返答は来ない。

一般的に信用のある業者(月々$7.95 以上)のホームページには、住所やコンタクト先の情報がはっきりと記載されている場合が多い。月々 $5 以下のウェブホスティング業者のサイトでは、誰がサービスを提供しているのかが分からない。

そんなサイトはほぼ個人経営のウェブホスティングサービスなので、サポートやサービスの質にリスクがある。信用面で覚悟がいる。

インターネットビジネスを立ち上げるには、最低3つの道具が必要だ。
・商用のウェブサイト
・メールマガジン
・独自ドメイン

このうち、ウェブと独自ドメインは日本より米国の方が格安に手にはいる。英語が分かればの条件付きだが。Biz Domain など、5年間で $30 弱で手にはいる。3分の1のコストだ。

次回は、米国の無料メルマガについて書きたい。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

「無料メルマガサイト」のビジネスモデル


今年8月31日、「女性のためのメルマガストア ティアラオンライン」がサービスを停止した。無料メルマガサイトの老舗の一つであった。

ティアラオンラインは1999年4月に開設され、その後2001年2月には「まぐまぐ」を運営する株式会社まぐクリックと業務提携および合併をしたが、結局この夏でその役割を終えることとなった。

一般的に無料メルマガサイト(メルマガスタンドとも呼ぶ)のビジネスモデルは、発行されるメルマガに掲載する「5行広告」だと言われている。そしてこのビジネスモデルを成功させるには、質の良い読者をどれぐらい抱えるかにかかっている。

また無料メルマガサイトでは、独自に発行する「新規登録メルマガの紹介メルマガ」があり、広告収益の大部分はこのメルマガから得られる。読者数が非常に多いからだ。

代表的なものにまぐまぐの「ウイークリーまぐまぐ」や Pubzine(パブジーン)の「パブジーンタイムズ」などがある。これらメルマガのヘッダーやフッターに「5行広告」が掲載されているのだ。

さて、上記のようなメルマガの「5行広告」モデルが脚光を浴びていた1999年から2000年にかけて、Pubzine だけが法人向けのメルマガ配信代行 ASP サービスを自社のビジネスモデルとして取り上げた。現在もそれが主な収益源となっている。最近は、他の無料メルマガサイトもこのビジネスモデルに追従し始めている。

その一方まぐまぐは、有料メルマガを次の収益源として検討するサービスをやり始めた。さらに、サイトの集客力とメルマガを活用した数々のビジネスモデルを検証し始めている。

今でも新規に無料メルマガサイトをオープンさせビジネスを展開しようとしている法人がある。新規参入サイトのほとんどのビジネスモデルには、残念ながら新規性はない。無料メルマガサイトのビジネスモデルは、この1、2年踊り場で止まっている。

回りの環境を見ると独自配信の企業メルマガやネットショップメルマガが溢れている。無料メルマガサイトのビジネスモデルは、先細りのように見える。

新たな収益源となるビジネスモデルがもう無いわけではない。無料メルマガサイトには、まだ隠された収益源を生む種が宿っている。それが見えているかいないかの違いが、今後の無料メルマガサイトの生と死を分ける。

これが、退役した無料メルマガサイトウェブマスターからのメッセージである。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

スパムに汚染されたメールアドレスを生き返らせる方法?

ISP から提供されたEメールアドレスがスパムメールのリストに登録され逃げられなくなって1年ぐらい経つ。99%諦めていたが最近「POPFile」というソフトに巡り会った。

POPFile はベイジアン理論を使い、統計的にスパムメールの内容を分析して、受信したメールがスパムメールか個人宛のメールかを判断してくれる。

このソフトにはメールサーバー向けとクライアントPC向けの2つがあるが、このコラムで紹介するのはクライアントPC向けのソフトだ。メールサーバー向けのソフトは、エンジニアでないとインストールできないからだ。

「POPFile」 http://popfile.sourceforge.net/
 ※注:日本語対応にはパッチ適用が必要。詳しくは日本語マニュアルを参照

POPFile は、使用しているメールソフトがメールボックスに届いているメールを受信する前に、メールの Header 情報、コンテンツ内容を学習する。そして、メールソフトの特定フォルダーに振り分けやすくしてくれる。

決して、メールサーバー側のメールボックス内で該当のスパムメールを「削除」はしてくれない。スパムメールはどうしても受信しなければならないが、自分の目に触れさせないで自動的にスパムフォルダーに振り分けをしてくれる。ちなみにメールサーバー側の POPFile を導入すれば、学習後該当のスパムメールを削除できる。

POPFile は受信メールを学習しながら、スパムメールであるか否かの判断の精度を高めていく。従って、ある量の受信メールが必要になる。同時に、ソフトの利用者の判断が重要になる。なぜならば、最初は必ず受信メールをスパムメールと間違えるからだ。その間違えを正す行為を利用者が POPFile に教えなくてはならない。

しばらく使っているうちに、100%に近い精度でスパムメールかどうかを判断し、メールの件名(Subject)に [spam] というラベルを付けて振り分けやすくしてくれる。

後は、使用しているメールソフトの振り分け機能で件名に [spam] を含むメールは全てスパムフォルダーに振り分けると設定すれば良い。

最初はこのソフトをインストールするのに多少戸惑うかもしれないが、ちょっと時間を掛けてウェブ上のマニュアルを読むと良い。

POPFile の設定は、インストールしたPC上でウェブブラウザを使い「http://127.0.0.1:8080/」にアクセスすることで可能だ。インストールが無事終わった後にこの URL で POPFile の「コントロールセンター」画面が見えればインストールは成功、ちゃんとソフトが起動している証拠だ。

POPFile をうまく設定し使いこなせるようになれば、自分のメールアドレスがスパムメールリストに登録されて逃げられなくなっても、そんなに困る事もなくなるだろう。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

Eメールマーケティングの強み


オンラインとオフラインビジネスで共通する点はなんだろうか。モノやサー ビスの売り買いだ。違うのは、売り買いに関わるメディアではないか。

そんな事は当たり前と思いながら、最近まで気にも留めなかった。

そんな時、8月29日付 Clickz.com の記事を見た。タイトルが「オンラインで説得する黄金のルール」(The Golden Rule of Online Persuasion)であった。

オフラインのメディアは、誰でもが使え普及している。インターネットはまだ、誰もが気軽に使えるものではないので、その点、新しいメディアだ。だが、時間が新しいメディアを後押ししている。あと5年もしないうちにテレビの ようなメディアになるだろう。

「オンラインで説得する黄金のルール」の Bryan Eisenberg さんの言葉を借りて話を進めたい。

「The Internet doesn’t change the fact people want to be sold (in the sense of helping them identify what they want, then presenting exactly that.) Buying is fundamentally an emotional decision. To be successful sales must stay in touch with its human-centered roots -- regardless of medium. Time-tested sales and persuasion principles work offline, and they work online, too.」

この引用のポイントは、以下の事を言いたいためだ。

1.売り買いはそれに介在するメディアに依存しない。
2.インターネットはお客が探しているものを見つけやすくしてくれる。
3.購買は、感情的な判断でなされる。
4.時間をかけて検証した販売と説得の原則が、オフラインだけでなくオンラインでも効果がある。
5.儲かるビジネスは Human-centered roots(人間の心情)に根ざしている。

最近の Web は、人間中心の販売方法から効率を求めたテクノロジー中心の方法に移ってきている。 Eメールマーケティングの世界もテクノロジーに溺れたメール配信システムや高価な CRM システムに移ってきている。

だが、Eメールマーケティングは、完全に機械化できない要素を持っている。コンテンツとマーケティング戦略は人間にしか出来ない。人間的要素が大きな役割を占めるからだ。

さらに、お客との接点がメールというパーソナルなメッセージで届く。そのメールがお客の購買意欲を注ぐものであればこれほど楽な販売ツールはない。

しかし、これを真に受けて広告メールを乱発信するのは止めていただきたい。世の中はそんな単純なものではない。何をやるにしてもそれなりのプロセスと前提条件がある。

お客の購買意欲を盛り立てるには、お客との信頼関係をメールで確立させなければならない。広告メールではそれが出来ない。 Eメールマーケティングは、そのプロセスと前提条件をクリアするためにある。それも人間の心情に根ざした方法でだ。

前述の「オンラインで説得する黄金のルール」の記事には、参考になる内容がまだ書かれている。英文ではあるが、時間をかけて読んでいただきたい。

(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

解除できないメルマガの仕組み

私は100誌以上のメルマガに登録している。時々、関心を失ったメルマガを整理するために解除する。だが、解除できないメルマガがいつも発生する。

解除できないメルマガの仕組みに決まった方式がある。私がいつも解除できない方式のメルマガは、以下のような方式を使っている。

(1)メルマガ登録/解除時に名前、生年月日、パスワードを求める方式
(2)Web の My Page にログインしてメルマガ登録/解除をする方式
(3)登録に使ったメールアドレスにメルマガを配信していない方式

無料メルマガ配信サイトから発行されているメルマガは、上記のような問題は発生していない。何故かは、後で説明したい。問題は、法人が直接発行するメルマガだ。

(1)のケースは、良く名前やパスワードを忘れるためだ。名前は、匿名性を持たせるためにニックネームにしたり、しなかったりで登録時に使った名前を忘れてしまう。

(2)のケースは、 My Page のログインでの ID と Password を忘れてしまう。メルマガ登録後、時間が経過すると ID と Password を控えておいた場所も忘れてしまう。また、この様なメルマガが多くあると管理できなくなってしまうからだ。

(3)のケースは、バルクメール配信方式といって To Email Address が、配信側で決めたメールアドレスになる。この方式でメルマガが配信されると、どのメールアドレスに配信されたのかを受信者が確認できなくなってしまう。その結果、解除したいメールアドレスが分からず、そのメルマガを放棄してしまうことになる。(最近、複数の無料メールアドレスを使ってメルマガに登録している人達が増えている。)

メルマガが簡単に解除できないとどんなことがユーザー読者に起こるのか、少し話をしよう。

ユーザー読者にとって解除できないメルマガは、スパムメルマガになる。これは、そのメルマガを発行する企業のイメージを最悪にする。つまり、ネガティブな口コミ情報がメールで飛び交う恐れがあるからだ。

さらに、後味の悪いメルマガ読者体験をさせてしまう。この様な経験をした読者は、その企業のメルマガへの嫌悪感だけでなく、メルマガ全体に悪い印象を抱いてしまう。つまり、メルマガ自体を二度と読まなくなってしまうのだ。これは、メルマガをマーケティングツールにしている法人、業界に対し、マイナスの結果を導いてしまう。

【メルマガを発行する上での特に重要な原則】

メルマガを受信する読者に不快な印象を与える登録方式、解除方式、配信方法、内容の記載、広告の掲載、メール対応をしない。

メルマガを簡単に解除する3つの方法をここで紹介しよう。どの方法を取っても読者を困らせる事はない。

良い印象を与えるメルマガ解除方法

A. メルマガのヘッダー部分(メルマガの顔と呼ばれる場所)に、自動メルマガ解除 URL を記載する。 URL をクリックすると自動的にメルマガが解除される。

B. 解除 URL を目立つ場所に記載し、メルマガ登録に使われたメールアドレスをメルマガに記載する。解除 URL をクリックするとメルマガ解除ページに移動する。そこで、メルマガに記載されてメールアドレスを記入させる。

C. 読者専用のメルマガ解除用メールアドレスを提供し、目立つ場所に記載する。そのメールアドレスに空メールを送ることで自動解除が出来る。ただし、そのメール送るときに From Email Address は、登録時に使用したメールアドレスでなければならない。

無料メルマガ配信サイトから発行されるメルマガは、メルマガ解除 URL を強制的に発行されるメルマガに記載されている。 Pubzine(パブジーン)のメルマガを例として説明しよう。

以下のような内容がフッター(メルマガの一番下)に自動記載される。

─────────────────────────────
【配信システム】
 Pubzine( http://www.pubzine.com/ )

【購読解除】
 http://www.pubzine.com/detail.asp?id=xxxxx

【問い合わせ先】
come@spamex.com
─────────────────────────────

上記情報でメルマガの責任所在、解除 URL とコンタクト先が明確になり、読者に安心感を与える。無料メルマガサイトの売り文句は、「簡単にメルマガが登録できて、簡単に解除できる」ことだ。

企業が発行するメルマガもこの売り文句を掲げていただきたい。決して、損をすることはなく、むしろプラスになること間違いなしだからだ。

これを直ぐにアクションに移される事を願いたい。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

間違ったメルマガ読者の集め方


Eメールマーケティングのコンサルティングをインターネットで行っていると、面白いことが発見できる。

そのひとつが法人企業のメルマガ読者募集方法だ。一言でいって無駄な投資で非効果的なやり方をしている。今日は、そんなトピックを話題にしたい。

Eメールマーケティングコンサルタントの目から見て、明らかに無駄なメルマガ読者募集方法がある。それは、Non-Internet 媒体(雑誌、新聞など)でメルマガ読者を募集する方法だ。メルマガのブランドを告知するだけの用途であれば、そのような媒体でも効果があるが、読者を募集するところまでいかない。

ある人は、こんなことを言う。

「プレゼントでメルマガ読者を釣ればいいんだよ!」

ダイレクトメールやチラシと同じようにやれば、効果があると言いたいのだろう。インターネットを良く知らない人は、その通りと思うに違いない。でも、この考え方で実践した皆さんは、そうは思っていないはずだ。

結論から言うと、メルマガ読者を集めるには、インターネットの媒体を使うのが一番効果がある。ここで注意していただきたいのは、インターネットの媒体であれば、どれでも効果があると思ってはならないことだ。

インターネットの媒体は、2種類に分かれる。バナー広告とメルマガ広告だ。集客力のあるホームページにメルマガ読者募集のバナー広告を張る。さらに、読者数の多いメルマガに5行告知広告を掲載する。

ここまでは、インターネットの業務についている人であれば当然と思うだろう。難しいのは、コスト/パフォーマンスの高い媒体を選ぶ眼力だ。法人企業の広告・マーケティング担当者は、広告代理店担当者の言うことに耳を傾ける。

この媒体は、クリック率が高くて媒体規模も大きいと担当者に囁く。当然、料金も高い。企業の広告・マーケティング担当者は、手持ちの予算と照らし合わせて、予算内であればクリック率の高い媒体にお金を投資する。

クリック率が一つの目安に成っているからだ。でも、良く考えてもらいたい。クリック率=メルマガ読者登録数ではない。クリックした人が1万人いても実際にメルマガ登録した人は10分の1以下の場合がある。

一方、クリックした人は5,000人でも、メルマガに登録した人が3,000人以上になる場合もある。この違いは、どこから来るのだろうか。

すべて広告・マーケティング担当者の媒体の選び方から来ている。 Eメールマーケティングの視点から媒体を選ぶ場合、幾つかの角度から媒体を選ぶ。その一つをご紹介しよう。

●あなたの会社が発行するメルマガの情報価値を認めてくれる読者層を抱えてる媒体かどうか。

(注意)この視点だけで媒体を選択しないこと。これだけではまだ、不十分。

でも、最初のステップになるはずだ。少なくともクリック率だけで判断しなくなる。広告代理店の話を100%信じないで、自分の考え方を判断材料にすることが出来る。

私がこのコラムでこのように助言しても、信じる人と信じない人がいる。インターネットの世界は「やってみないと分からない世界!」だからだ。私は、この言葉が好きだ。この助言が、皆さんの役に立つことを願っている。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

メルマガ読者の信頼を築く第一ステップ


     "The more respect you show your subscribers,
      the more they’ll return the favor."

     (読者の事を思えば思うほどお返しがある。)

米国でのEメールマーケティングの話題は「読者の信頼」だ。読者から正式な受信許諾を得たメルマガとスパムメルマガとの差別化を如何にするかが悩みの種になっている。

スパムメルマガをたくさん受け取っている読者は、受信箱に届くメルマガのタイトルと From email address に自動的に目を向けている。頻繁に変わるメールの件名や From email address のメルマガは、要注意と言う目で見ている。これは、実際に米国市場で起きていることだ。

日本では、キャッチーなコピーをメールの件名に書いて発行の度に変えている法人発行のメルマガが目立ってきている。この方法は、ある前提条件を満たしているメルマガ読者に効果的だ。

その前提条件を満たしていない読者には、スパムメルマガとして写る可能性 が高い。

その前提条件とは、

1 貴方の会社を信頼している読者であること
2 信頼がおける発信元である事が読者に分かること
3 読者に疑惑を抱かせる発行方法や配信をしないこと
4 いつでも解除できる仕掛けと情報提示が明確であること
5 発行頻度が多くないこと

メルマガ発行をやり始めの法人は、メールの件名は読者の信頼を勝ち取るまで変えないほうが良い。

読者の信頼を勝ち取るまでは、信頼を勝ち取る環境を時間をかけて築いて行 かなければならない。信頼を勝ち取る環境作りに時間と投資をしていない法人メルマガが多いのが現状だ。

スパムメルマガとの差別化は、読者の信頼を勝ち取る環境作りをしているメルマガかどうかにかかっている。米国のメルマガは、まさにこの問題に直面している。

でも、読者の信頼を得るには、これらの前提条件を満たしその環境を維持していく企画と戦略が求められる。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

日本発「戦略的メルマガの導入」

法人企業から送られてくるメルマガのほとんどが、「お知らせメルマガ」の領域 を脱していない。

なぜなんだろうか。

いつもこんな疑問を抱きながら、法人企業から送られて来るメルマガを読んで いる。「お知らせメルマガ」の目的は、 Web サイトの更新情報をプッシュ型で読者に知らせ、 Web に誘導することだ。

ここには、メルマガを戦略的に使うという考え方がない。メルマガで読者を Web に誘導するという使い方は、メルマガが持つ能力のごく一部だ。

「お知らせメルマガ」は、ニュース系メルマガが持つ限られた効力しかないということを、法人企業は気が付いていない。ニュース系メルマガの効力はその日限りで、ニュースの鮮度が落ちれば効力を失う。読者は、次のニュースを受け取った時点で前のニュースを忘れる。

「お知らせメルマガ」は、一方通行の情報発信だ。こんな使い方で満足していいのだろうか。もっと、付加価値の高い使い方があるはずだ。

Eメールマーケティングコンサルタントとして、「戦略的メルマガの導入」を勧めている。「戦略的メルマガの導入」の目的は、メルマガの付加価値向上にある。

メルマガの付加価値が高くなればなるほど読者の質も高くなってくる。読者数が100万あっても見てくれない、読んでくれない、反応してくれない読者では意味がない。

付加価値のあるメルマガは、読者に読んでもらった後にメルマガ発行企業が求めるアクションを起こさせる。読者に尋ねれば、返信メールが来る。本当の意味でのワンツーワン関係をメールで作れる。

メールは本来双方向のツールだ。メルマガも双方向のツールとしての機能を持つ。その機能を掘り起こす戦略的メルマガが少ない。

戦略的メルマガの導入は、ただ、メルマガを編集して発行し、その後のクリック数を見て、次回のメルマガの内容を検討するだけではない。

もっと根本的なことから始まる。ほとんどの法人企業は、求める読者の集め方からしてボタンの掛け違っている。そのため、メルマガをある期間発行してしまった後で、方向転換が出来なくなっていることに気が付く。

戦略的にメルマガを導入していないためだ。だだ、メルマガで情報発信をすればいいという時代は、 20世紀のメルマガの発行方法だ。 21世紀のメルマガは、メルマガの付加価値を追求する戦略で読者とともに市場開拓をする。 (執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

米国のEメールマーケティング業者の心配事

CAN-SPAM ACT が2004年1月に米国で法令化される。これに伴ってEメールマーケティング業者は、今まで見落としていたことを行わなければならなくなった。

大きく分けるとそれは2つある。

(1)メルマガ発行元の住所の記載

今回の条例で発行元住所の記載が義務付けられる。今まではこの義務がなかったため、ほとんどのメルマガは発行元の住所を記載していなかった。

(2)登録されたメールアドレスの正当性の証明

登録されたメールアドレスが読者の許諾を得たメールアドレスであるかどうか、証拠を第三者(政府)から求められた時、それを証明するデータを揃え、提示しなければならない。

特に(2)は、読者データベースや Web サーバーの仕組みに影響してくる。 2004年になる前に、読者が自らメルマガに登録したというデータを揃えることが急務になっだ。

必要なデータは、

・IP アドレス(読者が登録時に使用したもの)
・登録日時のログ
・読者のメールアドレス

などだ。

このデータをいつも提示できる仕組みを準備しなければならない。第三者から購入したメールアドレスや交換したメールアドレスリストなど、これらの情報がないアドレスは、違法な方法で取得されたメールアドレスと認識され、処罰の対象になる。

日本ではまだ、このような義務付けがないが、この流れはいずれ日本にもやって来る。法人企業が発行するメルマガのほとんどが、これらのデータ取得を意識した読者データベースを構築していない。第三者から提示を求められても、すぐにはコンピュータ画面への表示やプリントアウトができない。ひどい会社ではデータさえも取っていない。

2004年のEメールマーケティング業者は、読者メールアドレスが正当な許諾方法で取得されたことを証明する仕組みを構築する必要がある。これを証明できないとスパマー(迷惑メール配信者)として認知される。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

メルマガの口コミ効果測定

メルマガを発行し始めて半年がたった。なぜか、読者数が増えている。増える時は、決まってメルマガを発行した後だ。別に、広告告知をやっているわけではない。

読者は、どこで私のメルマガを見つけて登録するのだろうか。私のメルマガを見つける方法は、考える限り以下の2つの方法しかない。

1. メルマガ読者の口コミ転送で見つける。
2. Yahoo や Google などの検索サイトで見つける。

多分、広告告知や何かの雑誌で取り上げられないかぎり、この2つしかないだろう。

ただ、無料メルマガサイトからメルマガを発行しているメルマガは、無料メルマガサイトの集客力で読者数が増える。さらに、メルマガ発行者同士で相互告知広告をすれば、読者数は増える。

私の場合、独自配信なので無料メルマガサイトの恩恵は受けていない。相互告知もやっていない。そうなると、上記2つの方法しかない。 仮にメルマガ発行後、30人が新規に登録したとしよう。 30人の内、何人がメルマガ読者の口コミ転送で登録したのかが分からない。同様に、検索サイトから私のサイトを見つけてメルマガに登録したものかも分からない。

もし、30人の内、 20人が口コミ転送で新規登録したのならば、私のメルマガの価値は凄いものだと分かる。メルマガの「質」や「コンテンツの価値」を知るには、口コミ転送で登録された読者がどれだけいるかを知ることで評価できる。

残念ながら、今までそれが分かるツールがなかった。ある時ある所で偶然にも、それが分かるツールを見つけた。別にそれを見つけるために探していたのではなかったのだが、副産物として口コミ転送の数が分かることを発見したのだ。

このツールは個人向けではないので、法人が発行するメルマガ対象になるだろう。有料のサービスツールであるため、本当にメルマガの「質」と「コンテンツの価値」を知りたい企業のみに有効だろう。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

完璧なメルマガとおっちょこちょいのメルマガ

私が発行するメルマガは、私の性格を表現するおっちょこちょいのメルマガだ。仮名漢字変換後の漢字を、例えば、「新年会の幹事」を「新年会の感じ」という文字にして時々発行してしまう。酷いケースでは、「てにをは」の使い方を間違えてしまう場合もある。

プロを自認するメルマガライターに言わせると最低なメルマガ発行者となる。時々、読者から間違いを指摘される。何時も、平謝りで返事を書く。でも、私は読者からの指摘を喜んでいる。もっともっと、指摘して欲しい。なぜかは、後で説明する。

完璧なメルマガは、法人発行のメルマガに多い。自社でライターを抱えているか、外部に外注しているかしているに違いない。最初から終わりまで素晴らしい日本語文章だ。

通常の法人メルマガは、完璧な日本語のメルマガを求める。間違えば、その企業の恥になるからだ。二度、三度と文章を確かめる。当然、そこには一人以上の人に文章の確認を取る仕組みがある。

個人が発行するメルマガは、そんな余裕がない。従って、発行者の性格がそのまま文章の「正確」に反映されてしまう。

こんな実験をした事がある。

完璧なメルマガを作った。そのために、友人に日本語や仮名漢字変換の間違いを指摘してもらった。そして、配信をした。これをケース(1)とする。

次に内容を変えておっちょこちょいのメルマガを意図的に作った。仮名漢字変換で出てくる漢字を読みが同じでも「感じ」が違うものにして文章を作った。そして、配信をした。これをケース(2)とする。

ケース(1)では、読者からの反応が何もなかった。ケース(2)では、何名かの読者から間違いの指摘メールを受け取った。

もしケース(2)のメルマガが法人発行のメルマガであったならば、担当メルマガ発行者は、謝罪文を次回のメルマガで書いた事だろう。

この実験で何が分かったか。

● メルマガを真剣に読んでいる読者が存在しているかどうかだ。

なぜ、私が読者からの間違い指摘メールを求めているかがこれで分かったと思う。完璧なメルマガは、法人発行のメルマガとして当然だが、なかなか読者からの反応が見えない。

おっちょこちょいのメルマガは、リトマス紙的要素を備えたメルマガだ。敢えてこれを法人発行のメルマガに勧めないが、意図的におっちょこちょいメルマガにして発行してみるのも良いのではないか。

年に2回ぐらい、おっちょこちょいメルマガ実験をして、間違い指摘メールが届くかどうか調べると良い。何の反応もなければ、そのメルマガは死んでいるか、どこか可笑しいと判断しても良い。

コンテンツとアプローチをまず再検討する必要があるだろう。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

チラシメルマガの乱発は、危ない!

米国のEメールマーケティング業界でいつも話題になっているトピックがある。それは、メルマガの配信頻度だ。ある人は、月1回でいいと主張する。ある女性は、週1回が最適と指摘する。ある男性は、毎日発行するのが売上げに貢献すると声を張り上げている。

別の人はこんなことを言っている。定期的に発行しないで発行日をちょっとずつずらして送るのがいいと。こうなるとどのやり方が一番いいのか分からなくなる。

最近、ソフト販売をネットでやっているネットショップのメルマガに登録した。このメルマガは、日刊で送られてくる。いつも、そのメルマガというよりは「チラシメルマガ」を見ながら、メルマガ発行者に敬意を払っている。毎日よく頑張って発行できるものだと。

最初の1か月ぐらいは、内容に新鮮味があり苦痛を感じなかった。 2か月目に入って、内容にこれといった新鮮味がなくなってきた時点で、不快感がジワジワッと生まれてきた。

しばらくすると、以前登録した別のネットショップのメルマガが、週刊から日刊に変わった。これも1か月を過ぎる頃になると内容に新鮮味が感じられなくなり、メルマガを受信するのが疎くなってきた。

どうも、ネットショップが発行するメルマガは、商品の羅列と売り込み色が強い過ぎる。そのうえ、最近は発行頻度が頻繁になってきているような感じがする。

メルマガ=チラシメルマガで、頻繁に発行すれば売上げが伸びると啓蒙されている風潮がある。短期的な売上増には確かに貢献するが、長期的ビジネスを考えるとむしろマイナスになる、ということをまだ経験していないネットショップが多いのだろう(やり方によっては、これを回避できる)。

メルマガの発行頻度は、抱えている読者の反応をよく分析して決めるのが一番よい。読者の反応を「売上げ」だけで判断するのは、単純すぎる。メルマガを見ている、読んでいるのは、「感情を持つ人間である」ことを決して忘れてはいけない。 (執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

メルマガ発行者の新しい動き

今月の9日にパブジーン無料メルマガ配信サイトが閉鎖される。この出来事は、無料メルマガサイトでメルマガを発行している発行者にある動きを起こさせている。

特にパブジーンで発行しているメルマガの発行者が今週から争って、読者に他の無料メルマガサイトへの再登録を依頼する号外メールを発行し始める。多分、私の読者も再登録の依頼メールを受け取っている事と思う。

ここで再登録のリスクについて、説明したい。

仮に1万の読者を持つメルマガで、パブジーンから○○○無料メルマガサイトに再登録する依頼を読者にしたとしよう。どのくらいの読者が、その再登録に応えてくれるだろうか。

(1)全体の60%前後が再登録をする。
(2)全体の30%前後が再登録する。
(3)全体の10%前後が再登録する。

答えは、パブジーンのメルマガ発行者のみが知ることであるが、私の過去の経験上、(3)の10%前後が再登録するのが現実ではないか。

こうなると、 1万人のうち9,000人の読者をこのメルマガ発行者は失うのである。広告収益を得ているメルマガであるならば、一瞬にして収益源を失ってしまう。こんなリスクがあることを、今回のパブジーン閉鎖で体験するメルマガ発行者が大勢いると思われる。

一方、面白い発見の機会がパブジーンのメルマガ発行者に与えられる。自分のメルマガに対する読者の関心度と信頼度が、他の無料メルマガサイトへの再登録数でわかるのだ。

上記の例だと、 10%前後が、本当に関心を持って読んでいてくれている読者である。後の90%の読者には、立ち読み程度の関心しかなかったという事実を発見できる。

さて、メルマガ発行者の新しい動きだが、広告収益やビジネス用途を目的にメルマガ発行者たちがこぞって、 ASP メルマガ配信サービスや独自配信ソフトを使って、読者メールアドレスを確保し始めている。

ソニー系列グループ会社が運営するパブジーン無料メルマガサイトのような、ベンチャー企業ではなく一部上場をしている企業の無料サービスが簡単に閉鎖されるのは、メルマガ発行者にとって意外であったと思う。

ただ、どんなインターネットサービスでも、運営母体がビジネスとして成り立たないと判断したり、トップの経営方針に合わなかったり、運営スタッフの人材不足で運営が継続できなくなったりした場合、サービスの停止は避けられない、という事実も認識すべきだ。

今後、ビジネス目的でメルマガを発行する個人、企業は、無料メルマガサイトを使うのではなく、 ASP メルマガ配信システムや独自配信ソフトでメルマガを発行し始めるだろう。一部のメルマガでその動きは既に起きている。

有料でのメルマガ配信システムサービスと無料メルマガ配信サイトでは、一体何が違うのであろうか。これについては、次回のコラムテーマにしたい。

なお、メルマガ配信システムの選択で悩んでいる読者には無料で相談に乗るので、直接メールをくれればいい。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

無料メルマガ配信サイトと有料メール配信代行サービスサイト

メルマガの配信を有料で ASP サービスするシステムサイトと無料で提供するメルマガサイトでは、一体何が違うのだろうか。この違いを知っているのは、自分のメルマガをビジネスにしたいと思っている人だ。

まず、基本的な違いを「有料 ASP メルマガ配信サービスの視点」から説明しよう。

1.登録されたメールアドレスは、あなたが所有する。
2.読者集めは自分で行う。
3.メールアドレス以外の読者の属性情報も取得できる機能がある。
4.有料である。

無料メルマガ配信サイトでは、上記の逆になる。

1.登録されたメールアドレスは、無料メルマガサイトが所有する。
2.読者集めは、無料メルマガサイトが最初の読者を集めてくれる。
3.メールアドレスのみしか登録できない。
4.無料である。

次に、有料 ASP メルマガ配信サービスを使うと「得」をするメルマガ発行者とは、どんな人達だろうか。

・属性情報でターゲット読者を絞り込みたいメルマガ発行者
・メールアドレスや属性情報を自分の資産としたいメルマガ発行者
・メルマガの到達度、読者動向、読者データを分析したいメルマガ発行者
・メルマガの魅力度を測る口コミ測定環境を求めるメルマガ発行者
・自社ブランドをメルマガで浸透させたいメルマガ発行者
・本当の読者数と読者数の増減を知りたいメルマガ発行者

一方、無料メルマガで「得」するメルマガ発行者は、どんな人達であろうか。

・無料で読者を集め、顧客にしたいメルマガ発行者
・無料でメルマガを発行したいメルマガ発行者
・広告掲載ビジネスをしたいメルマガ発行者
・メルマガコンテンツを本にしたいメルマガ発行者
・メルマガを通じてメル友を作りたいメルマガ発行者
・自分の趣味の輪を広げたいメルマガ発行者

法人格で自社のブランドを大切にしたいメルマガ発行者は、有料 ASP メルマガ配信サービスを使う。個人、SOHO、中小企業でブランドを気にしないメルマガ発行者は、無料メルマガサイトを使う。

求めるビジネス規模によってもこの違いが出てくる。私は、多くの法人メルマガを見ているが、無料メルマガサイトを使っている法人は少ない。会社のブランドを大切にしたい会社ほど、自社ブランドでのメルマガ発行にこだわる。

知名度のある会社が無料メルマガサイトからメルマガを発行している場合、それなりの理由がある。一は広告宣伝目的である。あらゆる媒体を格安に使ってある目的のメッセージを伝えたい場合、無料メルマガサイトで間に合うのである。

次回は、「頭に来る法人発行メルマガ」というコラムテーマにしたいと思う。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

頭に来る法人発行メルマガ


受信して頭にくるメルマガというものがあると思う。それが、迷惑メールだったり、友人からのけんかメールだったり、チェーンメールだったりする。

私の場合、ある企業の製品関連情報メールで今回頭に来た。

最近、ある販売・会計ソフトを購入した。当然、ユーザー登録をした。その時に製品に関する情報メールを届けてもいいかという項目があった。一応、受け取る事にした。

ユーザー登録後、 1週間ぐらいで購入したソフトウエア関連情報メールが届いた。内容は、製品関連の販売促進情報や有料年間サポートの売込みだ。ここまでは、どの会社でもやることだ。

ただ、ひとつだけ違っていたことがあった。

●読者への断り書きメッセージ

お知らせメールの最後あたりに、こんな記載があった。

「このメールに返信しても対応が出来ませんので返信しないで下さい」

これには、頭にきた。内容について問い合わせをしたい時にメールで返信できない。これって、すご~く不便。

不便どころか、製品を購入したユーザーに対して失礼きわまりない。製品の関連情報ばかりメールで一方的に送るだけ送って、受信者からのメールを受け付けない。

メルマガの世界にいた私から見ると、名のある法人企業がまさかこんな対応のメールを送るとは思いも寄らなかった。個人や SOHO 企業がこのような対応をするのは我慢できるが、株式会社という法人組織がやるべきことではない。

メルマガやメールは、双方向のコミュニケーションが原点だ。これを無視したメールやメルマガは、スパムメールと同類だ。お客を怒らせる。

クレームのメールをその会社に出そうと思ったが、やめた。返信メールを出しても受け付けてもらえないメールだからだ。

私の推測では、この会社のメール配信は第三者にお任せで自社で対応していないため、問い合わせメールが届いても第三者が対応できないため、あのようなお断りメッセージを記載しているのだと思う。問い合わせをするならば、ホームページに来てくれと暗に強制している。

カスタマーサービスの視点から見てもこの対応は、バツ!

メールの世界は、メールで読者が判断する。メールでのお客様対応をよく考えて、メール情報の発信をまず考えてもらいたい。メールでの姿勢が、お客の印象を良くも悪くもする。

メールで情報を発信したときは、必ず、発信したメールでの返信を喜んで受つけ、 24時間以内に何らかの返答を行う。これが肝心だ。第三者にメール配信を委託するならば、返信対応も十分行えるような人や企業に委託してほしい。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

個人情報保護法5月末に施行――あなたのメルマガにどう影響するか

個人情報保護法関連5法の一部が2003年5月末に公布と同時に施行された。事業者の義務や罰則の施行は、公布から2年以内に政令で定められる。

罰則は、6か月以下の懲役または、30万円以下の罰金。

この法律は、民間企業と行政機関に個人情報の適正な取り扱いを義務づける。(注意:ここで記載した内容は、メルマガ発行の視点で記述したものであり、個人保護法案全てを網羅するものではない。法案の解釈は、しかるべき法律家と相談の上でしかるべき対策を各自が検討してください)

●メルマガ発行に関して
( )内は著者のコメント

【目的明確化と利用制限】

(第15条)
・利用目的をできるかぎり特定しなければならない。

(メルマガ発行のために登録データを取得する旨を、メルマガ登録ページに明記する必要がある)

(第16条)
・利用目的の達成に必要な範囲を超えて取り扱ってはならない。

(メルマガ発行以外の用途に、取得した登録データを利用してはならない。

たとえば、取得した名前と住所、電話番号などを使って営業活動をするなど。読者は、メルマガを読みたいために個人情報をあなたに開示したのであって、それ以外の目的で利用する許可をあなたに与えてはいない。

メルマガ登録ページに、ここで取得する情報は、メルマガ発行の目的のみに使用する、または、何々の目的で使用することを明記し、読者の同意を得る必要がある)

(第23条)
・本人の同意を得ずに第三者に提供してはならない。

(取得したメールアドレスおよび属性データを勝手に、無償、有償で提供しない。

あるメルマガに登録したら、翌日から迷惑メールや未承諾広告メールが届く。これは、本人の同意を得ずして第三者にデータが提供されたために起きる)

【収集制限】

(第17条)
・偽りその他不正の手段により取得してはならない。

(メールアドレスを、インターネット上にある掲示板、ホームページ、メーリングリストなどから、メールアドレス収集ソフトまたは手で集めて、メルマガ発行用途に使用しない。

迷惑メールを発行して返信メールからメールアドレスを集めるなどは、スパマーが行う典型的なメールアドレス取得行為である)

【データ内容】

(第19条)
・正確かつ最新の内容に保つよう努めなければならない。

【安全保護】

(第20条)
・安全管理のために必要な措置を講じなければならない。

(第21、22条)
・従業者、委託先に対し必要な監督を行われなければならない。

【公開と個人参加】

(第18条)
・取得したときは、利用目的を通知または公表しなければならない。

(メルマガ登録確認メールに利用目的を明記する。同時に、メルマガ登録ページに利用目的を提示する)

(第24条)
・利用目的などを本人の知りえる状態に置かなければならない。

(同上)

(第25条)
・本人の求めに応じて保有個人データを開示しなければならない。

(ちゃんとしたデータベース管理が求められる)

(第26条)
・本人の求めに応じて訂正などを行わなければならない。

(同上)

(第27条)
・本人の求めに応じて利用停止などを行わなければならない。

(同上)

【責任】

(第31条)
・苦情の適切かつ迅速な処理を努めなければならない。

(メルマガを発行する以上、この行為は最低限努めるべき行為である。 24時間以内に何らかの返信メールを出す)

【原文掲載ページ】
http://www.kantei.go.jp/jp/it/privacy/houseika/hourituan/030307houan.html

■著者からの助言■

メルマガ登録ページの目立つ場所に、ここで登録される個人情報の

・利用目的
・利用期間
・活用範囲
・第三者への提供

について明記し、同意の上でメルマガ登録をさせる。

特に、独自メール配信システムやメール配信システム ASP サービスを利用している、法人企業と個人にお勧めする。

なお、無料メルマガ配信サイトのサービスを利用しているメルマガ発行者は、登録される個人情報は利用している無料メルマガサイト運営者の管理下に有る旨を、明記する。

上記法案は、最低限の個人情報保護法案であるので、メルマガを発行している企業は、読者に安心と信頼を築く方法をプラスして、メルマガ発行を考えていただきたい。

たとえば、信頼のおける企業のデータセンターにサーバー管理を任せるとか、プライバシーマークを取得するとか、積極的にクレームメールを受信できる仕組みを用意し、読者に活用しやすくするなど。

読者の信頼を得るには、読者に安心を与える努力と工夫が必要だ。施行される法律に従うだけでよしとせず、どうしたら読者に安心感を与えられるかを考えていただきたい。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

なぜ、面白くないメルマガが多いのか


米国のEメールマーケティングコンサルタント Ms.Jeannne S.Jennings さんの考えていることにこんなものがある。参考になるので、読者さんと情報を共有したいと思う。

1. コンテンツがすべて!(Content is King)

法人企業が発行する多くのメルマガは、発行企業のサービスにフォーカスが置かれ、読者の関心事にあまり触れていない場合がある。言い換えればダイレクトメールなのだ。本来の意味のメルマガではない。

彼女のお勧めは、少なくともメルマガのコンテンツの60%以上を、読者に役に立つ、読まれるコラムにすべきだということだ。

2. メルマガのフォーマットが次に大切!(Format is Queen)

法人企業が発行するメルマガの文章は、文章力のある人が書かれている場合が多い。ただ、メルマガの特徴をよく理解されていない人も多い。

段落の文章量(行数)が、学校の国語の授業で学んだルールに縛られている点だ。 1つの段落の行数が5行以上になっているコラムが目立つ。

学校で学んだルールに従うと満点なのだが、コンピュータ画面でそれを読む読者にとっては落第点になる。コンピュータの画面は、書籍と違って読みにくい。

メルマガでは、読者が読みやすいフォーマットを優先する。学校で学んだ段落のルールは、あえて破る。

彼女も私も、一段落の行数は5行以内、という点で合意している。さらに私は、3行がベストだと思っている。 3行くらいが一目で読み取れる分量だからだ。

3. スマイルと笑い!(Smile and Laughter)

ノンパーソナル(発行者の顔が見えない)でドライなメルマガが、法人企業発行のメルマガだ。そんな印象が、今も続いている。

プロのライターが法人発行のメルマガを請け負うとき、依頼元の企業から、会社のブランドを傷つけない当り障りのない書き方を指示される。

そうなるとどうしても、文章はすごく綺麗だがドライな印象を与えるメルマガになってしまう。

読者は、感情に訴える、心に引っかかるコンテンツ、そして、心を和ませるスマイルと笑いをもたらす仕組みがあると喜ぶ。

スマイルと笑いをもたらす仕組みは、メルマガ発行者の性格や書き方、考え方に依存するだろう。誰もができるものではないかもしれない。でも、一度はトライして見てはどうだろうか。

私は、メルマガを本来のメルマガの姿に変えたい。今の法人発行のメルマガは、読者志向のメルマガになっていない。あまりにもビジネス志向のメルマガになり過ぎている。

「人は、人に恋をする。読者は、メルマガを書いているメルマガ発行者に恋をする」(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

2005年01月15日

年賀メルマガ(企業発行)の精読率を上げる

【Jan 11, 2005】

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|●  Eメールマーケティングとメルマガ  (月2回 発行)
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    発行元 http://www.mail-marketing.biz/

私事ですいませんが、実は、今日が私の誕生日です。50歳になります。

メルマガ発行者の中では、歳が取り過ぎていると思われがちの世の中ですが
これからは、団塊の世代の方々がメルマガの発行者になってきます。

人生経験豊かなコンテンツと人生の裏付けがあるコンテンツで読み応えが
あるメルマガが多く発行される事を私は願っています。

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■ 私のプライバシーポリシーは、 ↓
| http://www.mail-marketing.biz/privacy.html

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│  まぐまぐ    http://www.mag2.com/m/0000103289.htm
│  Macky! http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=hanji
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             ●  目次  ●
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   返答する相手がわからないと信頼関係が築けませんので。


  ● 日本発
    ┣年賀メルマガ(企業発行)の精読率を上げる

  ● 徒然なる今日
    ┣オープンしたけれど、

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  ▼ 無料版 『知る人ぞ知る米国メールマーケティング』
    (登録)http://www.mail-marketing.biz/subscript.html

    ・Eメールマーケティングの物語 「エピソード」!

     Eメールマーケティング担当者の苦労物語を
     通してEメールマーケティングの実際を学ぶ。

    ・Eメールマーケティングの実践者向け
    ・Japan Internet.ComのWebマーケティングコラムニストによる執筆

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●  年賀メルマガ(企業発行)の精読率を上げる
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2005年1月4日に初出社したら、メールボックスが企業発行の年賀
メルマガで溢れこぼれていた。

Fromメールアドレスを見れば、名の知れた有名企業の年賀メルマガである
のがわかる。有名企業のFromメールアドレスを信用して年賀メルマガを
開いて見た。

第一声は、「何てつまらない年賀メルマガなんだ!」だ。

共通してつまらない点は、会社の年賀のご挨拶だ。世間の常識からすると
会社の顔でのご挨拶は、当たり前なのだが。読み手の読者からすると会社
から送られてくる印刷済みの年賀葉書を見るのと同じなのだ。

会社から送られる年賀葉書には、パーソナルタッチが無いものが多い。酷
いものには、送ってきた人の名前も無く、ただ会社名だけのものが有る。
書いてある内容も在り来たりで一見して個人から届いた年賀葉書に目が行
く。

会社の社長が年頭のご挨拶を書いているのだが、パーソナルタッチがぜん
ぜん感じ取れない。1月1日の新聞に掲載されている年賀のご挨拶広告文
と変わらない。

メルマガは、One-to-Oneで消費者にメッセージを送る事が出来る。同時に
フィードバックも直ぐに頂ける。折角送った年賀メルマガが、読者に読ま
れないのは非常にもったいない。

■ 社長は自分がどんな人物であるかをパーソナルタッチで語るべき

メルマガの読者は、企業から送られるメルマガの社長について知らない
場合が多い。メルマガ担当者の事は、編集後記で多少なりとも分かっ
ているのだが、社長となるとぜんぜん顔が見えて来ない。

社長がメルマガに登場するのは、年賀メルマガかIR情報メルマガの決算報
告ぐらいしかないかもしれない。

会社の顔よりも社長の顔の方が、読者として身近に感じる。そして、記憶
に残りやすい。記憶に残りやすいと言う事は、会社のブランドを社長の顔
で伝えやすいと言う事だ。

年に一度の貴重な機会を無駄にしてはいけない。といっても、2005年
の年賀メルマガはもう送れない。2006年の年賀メルマガに期待するし
かない。

パーソナルタッチの年賀メルマガは、有名企業の社長からであればあるほ
どブランディング効果が高い。もし、日産のカルロス・ゴーン社長から
パーソナルタッチの年賀メルマガがあなたに届いたらどう感じるだろうか。

ここで言うパーソナルタッチとは、年賀のご挨拶コンテンツに会社や世間
一般の状況ではなく、社長の個人的な考えや感じ方を書いたコンテンツを指す。
読んでいて社長の人物や人格像が描ける内容が良い。出来れば、
ウイットやジョークなど読者を笑わせる要素もあって良い。笑う角に福
来るだからだ。

人間味があるパーソナルタッチの年賀メルマガほど読者の精読率は上がる。
少なくとも私は読む。


       ★ 転載自由のコンテンツ ★

    本メールに掲載された記事を転載する時は、
    以下の情報を記載して下さい。

     (転載の情報元) http://www.mail-marketing.biz/


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
● 徒然なる今日
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          オープンしたけれど


Eメールマーケティングの情報ショップ http://goyat.biz/ をオープン
したのですが、内容がまだ整っていません。ちょっとづつ、歯抜けした
内容を埋めて行きます。

今年は、無料White E-Paperのレポートを月1回のペースで公開して行こう
と考えています。

現在、「一通のメール」という第1章のタイトルで準備をしています。
E-Book「メルマガの壁を越えて」の第1章の内容です。

E-Book「メルマガの壁を越えて」は、今年の4月を目標に執筆を続けて
います。紙での出版は予定していません。デジタルデータPDFでの出版
になります。

内容は、私のメルマガ人生、メルマガビジネス、無料メルマガサイト
Pubzineの秘密、吉田@Webmaster Pubzine、戦略的メルマガの発想、
Eメールマーケティングコンサルタントなどをカバーすると同時にメルマガ
の壁の越え方を語るつもりです。

このE-Bookは、敢えて多くの方に読んで頂く予定の本では有りません。
メルマガ、メルマガビジネス、Eメールマーケティング、メルマガサイト
ビジネスに関心がある方を対象としているからです。

あまり知られたくない内容も含みます。失敗や苦労が多くあり、成功する
までの道のりが壁だらけの内容です。

出来れば、私のファンの方に読んで頂ければ、最高の幸せです。

●E-Book「メルマガの壁を越えて」 吉田憲人(著作)2005年4月予定
http://mail.ocnk.net/product/43?


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●【まぐまぐプレミアム】 月630円の有料メルマガ
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『知る人ぞ知るメールマーケティング』


有料メルマガの特徴は、

1)日本のメディアで手に入らないメール マーケティング情報、
2)メールマーケティングの実践に役に立つコラム、
3)私の経験をもとにした米国メールマーケティングニュース記事コメント

登録は、こちら。
http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/23/P0002337.html

 
|●                             おわり
|● Eメールマーケティングとメルマガ    ■■■■■■■■■■■■

|●   Published by http://www.mail-marketing.biz/
|● メルマガ執筆者&発行者: 吉田憲人 email marketing consultant
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2005年01月07日

法人発行のメルマガに顔が出てきた!

メルマガ発行者の間で通じる言葉がある。「メルマガの顔」と言う言葉だ。一般の読者には、何を指しているのか分からない。この言葉には、2つの意味合いがある。

■1つ目の意味
・メルマガを受信した時に見るメルマガのタイトルを飾るデザイン

■2つ目の意味
・メルマガ発行者の顔(パーソナリティー)

日本を代表するトヨタ自動車が発行するトヨタメールマガジンなどは、最初の意味しかないメルマガだ。メルマガ発行者の顔が、ぜんぜん見えない、読めないメルマガだ。これが法人企業が発行するほとんどのメルマガの顔だ。

一方で、2つの意味を兼ね備えた、リクルートが発行するメルマガ「アントレ net メーリングサービス」がある。このメルマガでは、「アントレ net 編集部 ○○です」と、メルマガ発行者の顔を紹介して始まる。

読者の立場から考えると、受信したメルマガがどこどこのだれだれさんから来たのだ、ということが分かるので、関心が高まる。そこには、生きた人間の感情を反映した言葉があるからだ。

そんな企業発行のメルマガが増え始めてきている。特に、IT ベンチャー企業からのメルマガは、この手のメルマガが多い。従って、読者の感情移入がしやすくなるため精読率が高まる。

大手企業になればなるほど、トヨタ自動車と同じ最初の意味しかない「メルマガの顔」になる。

一体、どうしてなのか?

一言で言って、「事なかれ主義」ではないか。読者の視点でメルマガの媒体を考えていないため、あえて常識を覆すアプローチのメルマガ編集ができないでいる。

一度、企業のメルマガ発行責任者は、自分たちのメルマガのアプローチが、読者の視点で編集されているかどうかを再考して見てはどうだろうか。 2つの意味を兼ねる「メルマガの顔」があるかどうか。

リクルートのアントレ net 編集部のような、メルマガ発行者の顔が見える企業発行メルマガが増えていくことを、私は望む。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

読んで楽しめるメルマガ、見て捨てるメルマガ

朝、オフィスに来てメールボックスに入っているメールリストを見た時、私が真っ先にすることは、「見ないで捨てるメルマガ」を件名と From Mail Address で識別することだ。

大体、2、3回同じようなメルマガを受信して読み慣れると、このメルマガは近い将来ゴミ箱行きだな、といった判断ができるようになる。

その一方で、「読んで楽しめるメルマガ」、「見て捨てるメルマガ」といった識別と判断もやっている。「読んで楽しめるメルマガ」は、件名ですぐに目にとまる。メルマガタイトルの Keyword がいつも同じだからだ。

「見て捨てるメルマガ」は、キャッチコピーの件名で私の気を引こうとするものが多い。そのメルマガを開いて見るのだが、大概、私の期待に添う内容でないものばかりだ。

特に、チラシメルマガや広告メルマガに多い。こんな経験を何回も重ねると、「見て捨てるメルマガ」から「見ないで捨てるメルマガ」に識別されてくる。

「見ないで捨てるメルマガ」にされたら、メルマガとしての生命は絶たれたことになる。インターネットのリソースを無駄に使っているのと同じだ。

「読んで楽しめるメルマガ」は、一読者で2、3誌あればいいほうだろう。「見て捨てるメルマガ」は、けっこうあるかもしれない。でも、陽炎のように短い人生を送るだろう。

法人発行のメルマガも個人発行のメルマガも、「見て捨てられるメルマガ」にならないようにするには、コンテンツや編集に工夫を凝らす必要がある。そのためには、何をすべきか。

その答えは、発行者であるあなたが知っている。あなたは、発行者であると同時にメルマガの読者である。自分のメルマガが、受信して楽しめるメルマガになっているだろうか。もし、なっていないとするならば、あなたの読者も同じような印象を受けているに違いない。

自分自身が楽しめる内容と編集のメルマガにすることが、「読んで楽しめるメルマガ」を書く第一歩である。

そうは、思いませんか。 (執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

米国 「Email Newsletter Usability」セミナーに参加して

Nielsen Norman Group 主催「UsabilityWeek 2004」の「Email Newsletter Usability」セミナーに参加したのは、 5月7日だった。場所は、サンフランシスコ。気候は、実に快適な天気と温度だった。

テロによる警戒体制は、成田空港のほうが厳しかった。サンフランシスコ国際空港で顔写真と指紋を記録されると覚悟していたが、どういう訳かそんなことはなかった。

「Email Newsletter Usability」セミナーに参加した人で日本から来たのは、私一人であった。当たり前と言えば当たり前かも。こんなセミナーがあるなんて誰も知らない。その道の人達だけが関心を抱く分野だからだ。

ご存知かもしれないが、 Nielsen Norman Group は Web のユーザビリティに関して、さまざまなレポートや書籍を出している。 Web 関連の人達には、よく知られているはずだ。

意外なのは、 Web のユーザビリティを主に取り扱う「UsabilityWeek 2004」で、「Email Newsletter Usability」セミナーが開催されたことだ。

なぜか? 

米国で発行されている Email Newsletter(メルマガ)の70%が、 HTML 形式のメルマガであるからだ。 Web の1ページをメールで飛ばす情報誌であるため、彼らの研究範囲に入ったのだ。

たった1日のセミナーだったが、米国のメルマガの現状を再認識し、新たな発見もあった。今日は、このコラムの読者だけに直ぐに役に立つ情報を少し提供したい。

■メルマガの登録と解除の時間

・登録と解除の作業時間が短ければ短いほど読者は満足する。
・メルマガの登録や解除に必要な情報は、メールアドレスのみとする。
あえて、属性情報やメルマガのカスタマイズのための情報を取得するならば、できるだけ簡単に時間がかからない遣り方にする。できるならば、別の機会に取得する方が賢明。

■大部分の読者は、メルマガを流し読みする

・メルマガの内容が直ぐに分かる目次に注目する必要がある。
・目次に使う言葉と編集方法で読者の関心を引く引かないの境目に成る。

■トップページでのメルマガ登録口

・メルマガの登録口だとすぐに分かる場所と表記が必要。多くあるコンテンツで埋もれてしまわない工夫が求められる。
・メルマガ登録ページでは、メルマガのサンプルやサムメールイメージ(具体的メルマガの縮小サンプルイメージ)があると読者に優しい。

■メルマガの登録前にサイト登録させるのは、間違い

・一般的に読者はメルマガに登録したいのであり、サイトに登録したいのではない。そのため、サイト登録を強制すると多くのメルマガ読者の印象を損ね、読者獲得の機会損失を見る。
・サイト登録は、メルマガ登録後にオプションで提供すべきである。

■価値を見出さないメルマガ

・広告のみのメルマガ(ダイレクト広告Eメール)に価値を見出さないと答えた人が35%。この数字をどう見るか。65%の読者がターゲット読者になる?  35%の読者は、最初からロス?
・35%の読者をロスしないようにするには、読者に役に立つ(広告・セールスに関係ない)情報をメルマガに含めることだ。

このレポート資料は、英語の PDF 資料で販売されているが、興味があればこちらから購入できる。 293ページある。
http://www.nngroup.com/reports/newsletters/

Eメールマーケティングの先進国である米国の状況は、今後の日本のEメールマーケティングの展開において参考になる。だが、100%参考になるとは思わないでいただきたい。どの国にもローカルの事情と環境が影響するので、あくまでも一つの目安でしかない。

このセミナーは、私の専門分野のキャリアに幅と深みを与えてくれたと私は思っている。そこで学んだことを何らかの形で読者のかたに(特に法人企業でメルマガを発行されているひと)還元できればと思う。なぜならば、内容が法人企業向けであるからだ。 (執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

メルマガ読者分析

メルマガの読者には2つのタイプがある。

1)時間を節約するためにメルマガを読む。
2)時間を浪費するためにメルマガを読む。

ビジネス思考の読者はメルマガをうまく使う。関心とニーズにマッチする情報系のメルマガを購読する。そして、本当に必要な情報だけを流し目で目を通すのだ。

まず、メルマガでその日の情報をチェック。次に、My Page 機能でカスタマイズしたサイトで情報をチェック。決して、ホームページを最初に見ない。メールが最初だ。

届いているメールの件名を見る。目は、業務関連のメール、個人のメール、情報収集のメールと言う思考フィルターで求めているメールだけを追う。

こういう方法だと、 36時間掛かる仕事も24時間に短縮する。こんな読者を対象にしているメルマガは、すぐに役立つ情報を目に優しく、読みやすくして提供しないと、彼らの思考フィルターから外れてしまう。

一方、時間の浪費でメルマガを読む人達は楽しみを追求する。こんな人達は、じっくり読んで楽しめるエンターテイメント性の高いメルマガを求める。ものによっては、 Flash を使ったビジュアル性に富んだ HTML メルマガがいいかもしれない。

彼らには、浪費する時間がたくさんある。趣味趣向性の高いメルマガは、この手の読者層が中心だろう。

ビジネスでメルマガを考えるとき、どちらの人達がメルマガによりお金を落としてくれるか、このあたりが、個々のメルマガ戦略と仕掛けのポイントになる、というのが私の結論だ。

広告収益系のメルマガは時間節約読者層がターゲットと思いがちだが、実は、時間浪費読者層でも収益を得ている場合が多い。

物品販売系のメルマガ(チラシメール)は時間浪費読者層と思いきや、実は、時間節約読者層がお得意さんだったりする。

最終的には、自分が発行しているメルマガの読者層をどれだけ分析しているかに尽きる。ほとんどの法人企業メルマガ発行者は、業者が提供する分析ツールで十分だと思っている。たとえば、開封率、CTR(クリック率)、CTA(購買率)と個人情報分析だ。

分析には、機械的にできる分析と人間の「感」ピューターで行う分析とがある。私が重要視しているのは感ピューター分析だ。残念ながら、感ピューター分析は、業者のシステム機能に組み込まれていない。その道のプロにしか組み込まれていないのだ。

(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

(速報)Gmail が口コミでやって来る!

米国 Google 社が Gmail サービスを発表し、世間からプライバシー問題で批判を浴び、やっと落ち着いた今日この頃である。

そんな折にこんな情報が米国の情報筋から飛び込んできた。

■Gmail βアカウント ユーザーから招待状

http://www.marketingsherpa.com/gmail2/1.html

Gmail βアカウントを持っている友人からこんな招待メール(上記リンク)があなたに届いたら、ラッキーだ。

米国では、Gmail の公開は今年の8月という噂が流れている。その噂に真実味を裏付ける展開が「Gmail βアカウント ユーザーからの招待状」戦略だ。

今流行のソーシャルネットワーキングの制限版的手法で、影響力のあるユーザーに Gmai アカウントを提供するという賢いやり方をとり始めたのだ。

Gmail βアカウントを持っているユーザーは、 30日以内に3人まで Gmail アカウントの招待状をメールできる。その招待メールで Gmail アカウントを取得した人は、 30日後に同じ条件で3人まで Gmail アカウントの招待状をメールできる。

こんな感じで、口コミで Gmail βアカウントユーザーの裾野を広げていく方針のようだ。

なぜ、3人か?

バイラル(口コミ)マーケティングの経験則から、平均的に3人が最も多いということらしい。

Google の Gmail チームは、このやり方をいつでも止めることができると同時に、制約条件を厳しくしたり緩くしたりするコントロール力を持っている。このコントロール力をうまく活用することで、一般公開前に Gmail サービスの市場注目度を最大限までひき上げることができる。

インターネットのよさと強みをうまくマーケティングに活用した戦略だ。

最新情報を入手次第、追って、詳細を近日中に報告できると思う。

(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

メルマガ読者に贈る知恵

メルマガ発行者が、新規にメルマガを登録する時に何を基準にするのか。

一般のメルマガ読者と違い、経験あるメルマガ発行者はメルマガの裏表を知っている。そんなメルマガ発行者は、いくつかの物差しで新規登録するメルマガを選んでいる。

1.登録するメルマガに解除できる仕組みがあるかどうか。

「一攫千金」「儲かりまっせ」「成功する方法」「大富豪になる方法」など、お金にまつわるメルマガがたくさん発行されている。無料メルマガサイトから発行されているメルマガは、解除の仕組みでの問題は少ないが、独自配信しているこの手のメルマガには問題が多い。

ホームページにメルマガ登録口だけがあり、解除するページがない場合が多い。こんなメルマガ登録方法をしているサイトは、止めたほうがい良い。

どうしても読みたいなら、使い捨て無料 Web メールアドレスで登録して様子を見、疑わしい内容なら Web メールの迷惑メールフィルタに登録する。この手のメルマガは、ほとんど解除ができないからだ。

2.登録するメルマガのバックナンバーをよく読む!

メルマガタイトルと内容説明だけでは、送られて来るメルマガのコンテンツがニーズを満たす内容かどうかわからない。バックナンバーを3誌ぐらい読めば、登録すべきメルマガかどうか判断できる。

法人発行のメルマガでバックナンバーを掲載していないものが多い。特に、読ませるメルマガでない見せるメルマガ系に突出して多い。登録して第1号が届くまで内容がわからないのでは、読者にとっても発行者にとっても不幸である。

メルマガ発行者は、読者がメルマガを読みたいので登録してくれたと思っている。一方読者は、本当に読みたいメルマガかどうか分からないので登録している。このギャップが大きければ大きいほど、メルマガを解除する率が高くなる。

バックナンバーが掲載されているサイトは、この点で有利に働く。

3.読みやすく編集されているメルマガであるかどうか。

私がしばらく読んで解除するメルマガは、読みづらいメルマガが多い。それは例えば以下のようなものだ。

・広告掲載が読みの流れを妨害する。
(発行者は、読者に広告を見てもらいたいがために意図的に編集している)
・段落が5行以上でびっしり書き込まれていて読みづらい。
・Web に飛ばないと最後まで読めない仕組みのメルマガ。


メルマガは、メールマガジンである。できるだけメールだけで完結する編集方法が好まれる。

4.すぐに役に立つ内容があるかどうか。

最も重要なポイントが、メルマガに「すぐに役に立つ内容」があるかどうかだ。

多くのメルマガ発行者は、読者にプラスになるようなコンテンツを提供したいと思って書いているはずだ。ただ、「すぐに役に立つ内容」であるかどうかをどう判断すべきか難しい。

1つだけ言えるのは、「すぐに役に立つ内容」のメルマガであれば、発行する度に読者が増えていく。

読者数が増加しているメルマガであることがひとつの目安だろう。

今発行されているメルマガは、無料メルマガサイトを利用して発行されているものが多い。ほとんどの発行者は、趣味の延長線でメルマガを発行している。当然、プロのライターではないのでメルマガの「質」が全般的に悪い。

これからのメルマガ読者は、メルマガの「質」を求めてメルマガを吟味し始めるだろう。その時の物差しとして、ここで書いたポイントを参考にしていただければ幸いである。

(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

メルマガのプライバシーポリシー


昨日、面白いサイトを発見した。プライバシーポリシーの HTML ページを自動作成できるサイトだ。サイトに記載されている質問に答えて行くだけで、あっという間にできあがってしまうのだ。

できあがったプライバシーポリシーのデータを HTML タグデータでメールしてくれる。一度、試してみると良い。ただ……すべて英文。英文のプライバシーポリシーを作りたい方はこちらへ。

今、私が発行しているメルマガにプライバシーポリシーの URL を載せるべきかどうか検討してみた。今までならば、プライバシーポリシーなんてメルマガには必要なかった。だが、個人情報がとやかく問題になるご時世。先を見た対策が求められるのではないか。

これからのメルマガは、読者に安心と心地よい触れ合い、そして、役に立つタイムリーな情報をより一層提供するようにしなくてはならない。その第一要素として、読者に安心感を与えるプライバシーポリシーがある。

プライバシーポリシーは、 Web だけで終わらない。メルマガを発行する上で個人情報を取得する場合がある。読者に対して、このメルマガは、しっかりしたプライバシーポリシーに則って発行されている、という点を読者にアピールすべきではないか。

まだ私は日本のメルマガで、プライバシーポリシーの URL を記載したものを見たことがない。どうせやるなら私のメルマガが最初、ということで先日プライバシーポリシーの URL 記載メルマガを発行した。

まだ、何の反応もないが、新しいメルマガトレンドを作ることができればいいと思っている。私と一緒に新しいメルマガトレンドを作って行きませんか。

(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

メルマガを発行している法人企業に問う!


こんな質問にテキパキと答えられますか。

●なぜ、メルマガを発行しているのですか。
●メルマガは、あなたの会社のビジネスに貢献していますか。
●読者に読まれるメルマガですか。

A社の返答:

・メルマガは、会社の情報発信のツールとして発行している。
・会社のビジネスに貢献しているかどうかは、分からない。
・読んでいる人は読んでいると思うが、実態はつかめない。

B社の返答:

・メルマガは、販売促進のためツールという位置付けである。
・会社の売上に貢献しているという認識はある。
・読まれるメルマガというよりは、見せるメルマガに近い。

C社の返答:

・メルマガは、当社と関係を持った方に有益な情報を提供することで、会社のイメージを良くする目的で発行している。
・ビジネスに貢献するという視点で考えていない。当社に関心を持ったお客様と末永くお付き合いできるようにする、という視点で考えている。その点では、貢献している。
・精読率は、かなり高いメルマガだと思う。発行する度に読者からメールが届く。

A社のメルマガは、一方通行の「お知らせメルマガ」である。このようなメールの配信用途が大半なのが現実だ。紙でお知らせするよりもコスト的に安く、早く届くという理由が根底にある。

B社のメルマガは「チラシメルマガ」である。販売促進という視点でメルマガを捉えているため、売り手側の立場でメルマガ読者を見ている。紙媒体のチラシ広告の延長線で捉え、広告宣伝費を抑えながら紙媒体でアクセスできない客層のアプローチしている。

C社のメルマガは、「ブランディングメルマガ」である。草の根レベルから One-to-One で会社のイメージを向上させ、直接アクセスできる読者を通じて消費者の本音データを取得し、分析結果を商品、サービスの反映して行く。最終的にファンを作り出す。

現在、法人企業が発行しているメルマガは、大体この3つのパターンに分けられる。それぞれ、それなりの答えを持っている。もし、この3社のような答えがすぐに出てこない会社があるのならば、メルマガの発行を再検討する必要がある。

A社、B社、C社の内どれがいいかというのではなく、ちゃんとした目的意識がないとすべてがマイナスになる可能性がある。

私の予想では今後ますます、 C社のようなメルマガの発行をする企業が増えてくる。現在のネットショップはB社のタイプだ。メルマガは、メールの姿をした営業マンといった位置付けだ。

会社のブランドを大切にする会社はC社のようなメルマガを発行する。このようなメルマガを発行している会社は、まだ数えるほどしかない。

80%以上の企業は、メルマガを単純な「お知らせツール」としか見ていない。お知らせメール以上の使い方があるのにその機会を有効に使っていない。

メルマガの用途をもっと幅広く探り、有効なビジネスツールになる努力をしてみてはどうだろうか。

探り方が分からなければいつでも質問してほしい。時間が許すかぎり返答したいと思う。

(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント

精読率の高いメルマガとは?


・メルマガはもう読まれていない!
・メルマガはもう古い。これからは Blog だ!
・メルマガはスパムメールだ。RSS リーダーで情報を入手すればいい!

こんな雑音が最近聞こえてくる。実は上記は嘘ではない。だがそう思っている読者は少ない。ほとんどの読者はメルマガを継続して読んでいる。

Blog は Web の延長線だ。決して、プッシュ型のメルマガに取って代わる情報媒体ではない。

RSS での情報発信はどうか。まず、読者自体が RSS とはなに? という状況だ。 RSS リーダーのソフトをどこで入手してどの様に使えばよいかも分からない。

Blog も RSS もメルマガほどまだ認知されていない。これからの媒体だ。プッシュ型の情報発信はメルマガしかない。

問題は、メルマガをいかに読まれるようにするかだ。精読率の高い媒体は媒体価値が高い。 Blog にしても RSS にしてもそうだ。

ではなぜ、メルマガは読まれていないという雑音が聞こえてくるのだろうか。

その理由のひとつに、精読率の低いメルマガが大量生産されたことがある。なぜ、精読率が低くなるのか。

考えられる理由としては以下がある。

1.広告が多すぎて読むに読まれない。
2.読者の求める内容を書いていない。
3.売りの情報だらけでマガジンとしての内容がない。
4.書き手の顔と姿勢に誠意を感じられない。
5.読ませるメルマガから見せるメルマガになっている。

1,000人の読者にメルマガを発行して、一人以上の読者から返信メールを受け取れるメルマガがあるだろうか。

返信メールを読者から受け取るには、精読率が高いメルマガでないと期待できない。 URL をクリックさせるよりも難しい。メルマガの内容をよく読んで、それについて何らかの質問やコメントを読者が抱かない限り、返信メールはメルマガ発行者に届かない。

法人企業が発行しているメルマガでひとつ試してもらいたい。

返信メール率が0.1%以上あれば、そのメルマガはかなり精読率が高いメルマガだと認識できる。メルマガ解除依頼のメールや内容と関係ないメールは、対象外とする。

ほとんどの法人企業のメルマガは、読者からの返信メールを受け取ることがないのではないか。

返信メールの数と内容は、今後のメルマガ発行の戦略で重要な指針になる。どのようなことをすれば、読者から返信メールをもらえるのか考えてほしい。

もし、第三者の業者にメルマガ制作をアウトソースしているならば、その業者に返信メールを増やす方法を尋ねてほしい。

それに答えられるか実証できる業者であれば安心だ。そうでない場合は業者を替えるか、業者と一緒になって考える必要がある。

法人が発行しているメルマガで読者からの返信メールがたくさん届くメルマガがあったら、教えてほしい。 (執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

Eメールマーケティングとは?


Eメールマーケティングを分解すると、
Eメール+マーケティング=Eメールマーケティング
になる。

ここでそれぞれの意味を理解していないと、 Eメールマーケティングの意味するものは理解できない。

Eメールマーケティングとは?についての単純な回答であるならば、「Eメールを使って市場攻略」を行うだ。

ほとんどの人は、 Eメールをどのように使えば求める市場を攻略できるるのか、疑問に思うだろう。この辺が、インターネットでビジネスを展開をする企業にとって、生死の分かれ目となる。

インターネットは、 Web とメールの世界だ。今のインターネットビジネスは、 Web 中心のビジネス展開が多い。この事は、まだ、メール中心にビジネスを展開する余地があるということを示している。

一般的にメールを使ったビジネス展開を行う企業は、こんなやり方をしているところが多い。

1.お知らせメール中心のメルマガ発行
2.チラシメール中心のダイレクトメール発行
3.5行広告で収益を得るためのメルマガ発行

こういった方法が、本来のEメールマーケティングであると言えるかどうかは疑問だ。多分、人により意見が違うだろう。

なぜ、疑問であるかをひとつひとつ説明したい。

●お知らせメール中心のメルマガ発行について

お知らせメールは、情報の一方通行を前提としている。法人企業には、発信した情報で受信者と相互コミュニケーションを取ろうという意思がない。

インターネットのビジネスでは、インターネットを動き回るユーザーの動向に注目する。その動向データを取るためにクッキーや会員登録を使い、サイトでのユーザーの行動様式データを取る。

これは、サイトに訪れるユーザーのインプットデータなしには、ターゲット市場を攻略できないためだ。

同じことが、実はEメールマーケティングの世界でも言える。読者の生の声を聞かないで読者ニーズに応えることはできない。

●チラシメール中心のダイレクトメール発行について

チラシメールは、新聞に入ってくるチラシと同様なことをインターネットでも行っている、という位置付けだ。従って、イメージと価格で特定商品を販売するツールにメールを使っている。

ここでは、商品イメージと価格だけが読者とのコミュニケーションチャネルになっている。この要素がなければ、チラシメールの存在価値がない。

金の切れ目が縁の切れ目である。

Eメールマーケティングでは、読者のライフタイムバリュー(LTV)を前提にしたメールでの付き合いを原則としている。メールで読者と付き合うには、メールのコンテンツにお互いが関心を持たないと成り立たない。同時に、金の切れ目が縁の切れ目にならない人間的な繋がりやブランドイメージが必要である。

●5行広告で収益を得るためのメルマガ発行について

5行広告で収益を得るためのメルマガは、主にニュース系のメルマガ媒体に多い。理由は、1)材料に事欠かない、 2)毎日発行できる、 3)コラムよりも記事のリスティングが大事である。

ニュース系のメルマガは、読むメルマガと言うよりはスキミング(ざっと見る読み方)だ。求めるニュース記事だけを探して読む方法だ。従って、発行する法人企業も読者も相互コミュニケーションを求めていない。

求めるニュース記事がなければ、すぐに捨てられる運命のメルマガだ。

この手の媒体はテレビやラジオと同じで、読者からのインプットを求めてなくても読者数が増え、広告媒体としての価値が上がればいいというものだ。

Eメールマーケティングでは、読者からのインプットを最重要視する。相互コミュニケーションの機能を持つメールで、その機能を使って市場攻略しない手はないからだ。

Eメールマーケティングとは、メール媒体の特徴をうまく活用することで受信者との関係を築き、ターゲット市場のニーズを吸い上げ、そのニーズに応えるマーケティング手法だ。

この説明で十分とは思わないが、何らかのヒントにはなると思う。 Eメールマーケティングの世界は、まだ、新しい。学びたくても学ぶ学校がないのが現状だ。

私は、そのニーズに答える情報をこれからも発信していきたいと思う。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

オプトアウト方式のメルマガ発行について


オプトアウト方式のメルマガ発行とはどのようなメルマガ発行方式か、再確認してみたい。

■「オプトアウト方式」とは

受信者が求めていないメルマガやメールを勝手に送った後で了解を取るという方式で、受信者が自分の手で登録解除を行わなければならない。そして、読者が拒否したら、それ以後は送信できないという方式。

●「オプトアウト方式」の悪い点

迷惑メルマガやメールの送り逃げができてしまうことだ。

具体的な例では、無料メルマガサイト「まぐまぐ」「メルマ」などでメルマガを登録すると、求めていないメルマガが同時に登録され、必要なければオプトアウト方式でメルマガを解除するよう求めてくる。

これは、現在は法的には問題ないが、将来、法的規制が生まれてくる可能性がある。

●読者に「良い印象と体験を与える」メルマガ登録方法

「オプトアウト方式」よりももっとよい方式に「オプトイン方式」がある。ご存知の通り、読者の意志によってメルマガに登録させるやり方だ。

「まぐまぐ」「メルマ」の無料メルマガサイトでは、読みたいメルマガを登録する時は「オプトイン方式」になっている。ただその後、オプトアウト方式のメルマガも同時登録されてしまう。

実は、多くの読者はこの求めていないメルマガを同時登録させるやり方に、怒りと憤りを覚えている。これはもう、周知の事実である。私の周りにいる読者に聞いてみると、「いい加減にいやになる」というコメントが返ってくる。

オプトアウト方式の押し付けメルマガは、読者に「良い印象と体験」を与えない。こんなやり方が、これからも引き続き読者に受け入れられるはずがない。

これは「まぐまぐ」も「メルマ」も認識している。ただ、この方式を急には止められないビジネス上の理由がある。

広告掲載ができるメルマガ媒体の読者数を意図的に増やす仕組みだからだ。そして、メルマガ広告収益が無料メルマガサイトの運営資金になっているからだ。

問題は、オプトアウト方式によるメルマガ媒体作りに、ビジネスとしての限界がきていることだ。このやり方で集めたメルマガ媒体の読者は、精読率が低い。読みたくて登録したメルマガではないからだ。

従って、メルマガ媒体の価値は上がるよりは下がる傾向にある。広告掲載の単価が、年々下がってきている。この傾向は、まぐまぐ、メルマのこの手の媒体だけでなく、他のオプトアウト方式のメルマガ媒体でも起きている。広告代理店はこのことを一番よく知っているはずだ。

メルマガが生まれた1997年頃とは違い、読者の関心はメルマガの「質」に向かっている。このため読者は、自分が読みたいメルマガだけに関心が行き、それ以外の押し付けメルマガに対し注目しなくなってきている。

価値あるメルマガ媒体は、「オプトイン方式で登録されたメルマガで、読者が求める情報を提供するもの」でなければならない。読者の関心が高いメルマガであればあるほど、広告掲載の媒体価値が上がる。それは、CRT(クリックスルー率)として跳ね返ってくる。

これからの無料メルマガサイトや企業が発行するメルマガは、どういう場合であっても「すべてオプトイン方式による登録」でなければならない。

オプトアウト方式の押し付けメルマガの終着駅は、メルマガ発行元に対する嫌悪感として読者の心に残ってしまう。これは、「まぐまぐ」や「メルマ」、法人企業も望んでいないはずだ。

無料メルマガサイトは、日本独特のユニークな文化とサービスを生み出している。

この文化と市場を健全なものにするためには、オプトアウト方式で作り出すメルマガ媒体に頼らない、新しいビジネスモデルを見つける必要がある。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

新規メルマガ読者の獲得損


メルマガを発行している企業は、絶えず、新しい読者をいかに多く獲得するかを考えている。多くの企業は、 SEO 技術を使って検索サイトのトップページにサイト情報を表示させることで、この問題を解決しようとしている。

さらに最近では、「クリック課金型キーワード広告」とか「PPC (PAY PER CLICK)広告」と言われるサービスを提供するオーバーチュア(Yahoo 検索ページ)とアドワーズ(Google 検索ページ)を使って、メルマガの読者を集めようとしている。

SEO にしても PPC にしても、メルマガの登録ページに新規読者を誘導するためにある。

ここで不思議な現象にお目にかかることがある。メルマガを発行している企業で読者登録数の伸びに明らかな差が出てきていることだ。

一般的には、サイトを訪れるユニークビジター数とメルマガ登録数が1:1に近い数字になるのが理想だ。だが、現実はなかなかそうはいかない。ここに「新規メルマガ読者の獲得損」が発生する。

■なぜ、獲得損が発生するのか

3つの理由がある。

1.メルマガ登録口がすぐには目に入らない場所に配置している。

ページをスクロールダウンしないと見つからない、メルマガ登録口とはっきり分かるように表示していない、トップページではないページに置いているとかだ。

2.訪問者にメルマガを登録を促す「売り込み」が不十分である。

なぜ、訪問者がメルマガに登録しなければならないかという理由が、登録ページで盛り込まれていない。あなたの会社のメルマガ登録ページに、メルマガを登録する気を起こさせる“Value Proposition”(メルマガを登録することでどんな価値を見出すか)があるかどうかを一度チェックしていただきたい。

3.メールアドレス以外の個人情報を取りすぎる。

メルマガを登録するために必要な情報は、メールアドレスだけだ。これ以外の個人情報を義務付けると、メルマガ登録を途中で放棄する読者が出てくる。

もし、あなたのメルマガ登録ページでメルマガ登録を放棄した数を調べる仕組みがあるならば、一度、調べてみるといい。

最初に取る個人情報が本当にメルマガ発行や運営上で必要なものであるのかどうか、またそれが、読者獲得損という危険を冒す価値のあるものかどうかを再検討してみるべきではないか。

プレゼントやポイントの餌で新規読者を獲得する場合、別の問題が発生する。何らかの餌でメルマガ登録をした読者の「質」だ。メルマガの発行企業が求めている読者の「質」は、発行するメルマガのコンテンツに関心を抱き、企業が伝えたいメッセージを確実に受け入れてくれる読者の質だ。

餌で集めた読者は、この点で100%ターゲット読者でない可能性が高い。読者の数に囚われて読者の「質」を犠牲にすると、数字的に思ったような結果にならない場合が多くなる。

エラーメールアドレスが急増したり、メールの開封率が減少したり、クリック率が期待した以下であったりする。読者の「質」を計る物差しはこの3つだけではないが、何かおかしいと言う事に気がつくはずだ。

今後、法人企業が新規読者を集めるときは、獲得損が発生しない方法で、数よりも質に目を向けるべきだろう。

今抱えている読者の「質」を、機会があれば一度、分析してみてはどうだろうか。「質」を分析する方法は、いずれこのコラムで紹介する機会があれば幸いだ。ない場合は、私のサイトでEメールマーケティング関連のメルマガに登録してくれると、うれしい。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

Ten Years,Ten Trends(10年に10のトレンド)


(情報源:USC Annenberg School Center for the Digital Future Sept. 2004)

2004年9月23日付けで「The Digital Future Report - Surveying the Digital Future Year Four: Ten Years, Ten Trends」が公開された。

このリサーチは、 The USC Annenberg School Center for the Digital Future(The World Internet Projectの一環)が、Hewlett-Packard、 Accenture、Time Warner Companies、Sony、Verizon、SBC、National Cancer Institute、Microsoft などからの支援を受けて行った継続的なリサーチである。

ページの最後に記載したリサーチレポート(ダウンロード可)は、英文で100ページほどある。このコラムでは、10のトレンドの特徴を説明したい。

この内容は、直接メールマーケティングに関係していないが、インターネットを使用している米国人の現状を理解する上で役に立つのではないかと思い、私が理解できる範囲で情報を提供したい。

英語が分かり、もっと詳細な情報を求める方は、英文リサーチレポートをダウンロードして読んでいただきたい。


■ Ten Years, Ten Trends ■


【1】米国でのデジタルディバイド(情報格差)はなくなりつつあるが、別の意味でのデジタルディバイドが生まれてきている。

2004年現在、米国人の75%が自宅、学校、会社、図書館、その他の場所からインターネットにアクセスできる。 1994年にインターネットにアクセスできる公立学校は35%であったが、 2004年現在では99%になっている。

自宅でのインターネットアクセスで格差が発生し始めている。ブロードバンドとモデムアクセスによる格差だ。

【2】テレビからインターネットに消費時間がシフトしつつある。

受身的な情報の受信(TV)から双方向的情報受信(インターネット)に向かいつつある。 9月11日の事件を発端として、メールを介した個人的なコミュニケーションの増加が、メディアのあり方を変え始めている。

【3】インターネットの信頼性が落ちてきている。

2000年……55%の人が信頼していた
2001年……58%の人が信頼していた
2002年……53%の人が信頼していた
2004年……50%の人が信頼していた

訪問頻度が多いサイト、政府機関のサイト、メディアのサイトなどは、信頼性の面で安心感をもてるが、個人が提供する情報サイトには、信頼性において不安を抱いている。

【4】オンラインでの購買活動に変化が起き始めている。

プライバシーやセキュリティの問題は今もなお心配しているが、オンラインでの購買活動が以前に増して増えてきている。 2001年に年11回オンラインで購買していたが、 2004年には年30回に増加している。

このポイントを的確に表現している英文を紹介しよう。

以前は「I’m concerned and not buying.」であったが、今は「I’m concerned, but less concerned, and I am buying.」だ。

【5】オタク人間のイメージから普通の人間のイメージに変化

インターネットユーザーが増加するに従って、インターネットユーザーを色眼鏡で見る人が少なくなってきた。

【6】会社、政府、個人によるオンラインでの監視、追跡に不安がある。

プライバシーやセキュリティを危惧するだけでなく、自分たちの行動まで監視、追跡されるのではないか、という心配を抱き始めている。

会社が従業員のメールをモニターしたり、個人の ID 情報を盗んで悪用する事件が表面化してきている。

【7】インターネットユーザーにとってインターネットが一番の情報源

簡単に求める情報を探し、調べる機能を提供するインターネットは、非常に利便性の高いメディアになりつつある。必要な時に必要な情報を場所を変えないである程度入手できる恩恵を体験すると、インターネットが重要な情報源になる。

【8】子供に及ぼすインターネットの利点と欠点が注目されつつある。

インターネットは、子供に今までにないい体験をさせる力を持っている。ここでの問題は、大人たちが子供の生活に及ぼすインターネットの役割をどのように認識するかだ。

例えば、インターネットは学業を支援するかどうかで、子供には「YES」の認識がある。学業を向上させるかの質問では、大人は「NO」の認識をもっている。

【9】メールは、もう、たくさん?

メールが私たちにもたらすメリットは非常に大きい。インターネットを使い始める第一の理由にメールが挙げられる。これほど便利に使えるものはない。

スパムメールなどのせいでメールを止める人はいない。ただ、メールに依存する生活に疲れを感じている。

熟練したメールユーザーであればあるほど、すぐには返信をしない傾向が出てきている。

メールの使い方においては、依然、エチケットの標準プロトコルが生まれてきていない。

【10】また、ブロードバンドがすべてを変える。

自宅でのインターネットの使い方で変化が起きている。

何回インターネットにアクセスするのか、どのくらいの間インターネットを使うのか、インターネットで何をするのかなどで、モデムを使ったインターネットと比べ、変わってきている。

モデムアクセスとブロードバンドアクセスでは、常時接続であるかないかの違いがある。

常時接続の環境にいる人とそうでない人とでは、インターネットから享受できる恩恵に差が出てくる。

拙い要約であるが、このリサーチレポートのポイントをカバーできたのではないかと思う。興味がある方は、ぜひ、英文レポートを一読していただきたい。

(参照)「Ten Years, Ten Treands」リサーチレポートダウンロード先:
http://www.digitalcenter.org/downloads/DigitalFutureReport-Year4-2004.pdf

(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

メルマガ読者資産


メルマガの読者を企業の資産と考えるか、考えないか意見が分かれる時がある。

資産と考える企業は、メルマガの読者から何らかの恩恵を得ている企業だ。

資産と考えない企業は、恩恵を得ていると考えていない企業だ。実際、恩恵を得ていてもだ。

インターネットビジネスを積極的に展開している企業は、読まれないと言われるメルマガを「読ませるメルマガ」にしようと試行錯誤をしている。そのために、Eメールマーケティング担当者の育成に投資をし始めている。

現在、この分野で先行しているのは、日本の企業ではなく外資系企業だ。例えば、米国コンピューターメーカーなどは、本国で当たり前になっているEメールマーケティングを日本に導入し始めている。

残念ながら、日本は人材面で遅れているため、日本の企業が独自にEメールマーケティングを展開しようとしても、経験者がいないため何も出来ないでいる。と言うよりは、それ以前の問題を抱えている。

●メルマガ読者を会社の資産として考えていない!

オンラインショップが発行している色鮮やかな商品掲載 HTML メルマガがある。この手のメルマガは、読ませるメルマガではなく、見せるメルマガになっている。いわゆるチラシメルマガだ。

このメルマガ読者を会社の資産と言うか、言わないか。

私は、資産とは考えていない。資産の意味を国語辞典で調べると、「企業が所有し、その経営活動に用いる財産」と出てくる。

オンラインショップは、確かに経営活動にこの資産を使っているのだが、使う度に資産を捨てている点で、私は資産として考えていない。

オンラインショップは、チラシメルマガを送るメールアドレスを大量に集めている。 1メールアドレスの単価が10円から20円のコストで読者集めのプロモーション広告を打つのだが、良質のメールアドレスは集まりにくい状況になりつつある。

これは、餌で釣るプロモーションであり、読者は餌ほしさにメールアドレスを登録するためだ。本来のお客になりにくい登録者が当然多くなる。でも、これ以外に、大量に安くメールアドレスを集める手段が見出されていないため、今も続けられている。

このような形で集めたメールアドレスの読者にチラシメルマガを送ると、 10%~50%の読者がメルマガを解除して行く。そこで、また、新しいメールアドレスを集めるため投資をすることになる。

チラシメルマガを送るたびに読者資産が減少して行くのだ。

本来の読者資産は、メルマガを送る度に資産が増加して行くべきだ。少なくとも、現状維持の読者資産にしなければならない。

読者資産を資産として考えていない企業は、質の良い読者を集めて育てるという行為を実践していない。一度きりの売り上げで読者資産を切り捨てている。

●メルマガを発行する度に読者資産を増やす方法がある。

その方法を実践するには、4つの点に注目する必要がある。

1)THINK customer experience
2)MAKE privacy protection a part of your brand promise
3)ENSURE recipients know you
4)MEASURE consumer impact

メルマガを受信するお客の印象と体感を良くして、個人情報保護を訴え、読者にあなたのことを知らしめて認識させ、配信したメルマガの効果を測定し分析する、ということである。

一度、あなたの会社の読者資産について考えて見てはどうだろうか。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

メルマガの信頼度


11月1日付 ClickZ の記事にこんな内容のものがあった。「In E-Mail We Trust?」(「メールの信頼度:翻訳)というタイトルだ。

この記事によると、広告媒体における信頼レベルでオプトインメールが3位に来ている。 1位は、友人や家族からの口コミ。 2位は、よく知られているブランドサイト。

■米国でも日本でも口コミによる広告が一番信頼度が高い

インターネットでの口コミには、メールとホームページしか手段がない。特に、メールによる情報伝達は、友人や家族の間で頻繁に行われる。ホームページでの広告は、よく知られている Web サイトであればあるほど安心感を与え、話題に乗りやすい。

■メルマガの場合

「まぐまぐ」に登録読者数トップ1から200までのメルマガリストページがある。試しにトップ1位から200位までのメルマガに登録してみた。毎日何十誌とメルマガが届くのだが、なぜ、こんなメルマガがトップランキング200に入っているのか、と首をかしげる内容のものがある。

常識的に考えると、読者数が多いメルマガは魅力的な内容のメルマガだと思うのだが、実際は違う。こんな印象を持った人は、私だけではないはず。

■メルマガの信頼度の物差しとしての読者数

私は、「読者数の物差し」はメルマガの信頼度を計る一つの指標であり、これですべてを判断すべきものではないと思っている。自分が求めるメルマガは、

1位 友人、知人からのお勧めメルマガ
2位 自分がいつも読んでいるメルマガ発行者のお勧めメルマガ
3位 トライアル&エラーでメルマガに登録し解除を繰り返しながら見つけるメルマガ

だ。

ほかの物差しとして、このメルマガは有料で発行されているメルマガであるかどうかである。有料で発行されているならば、質の面でも継続性の面でも信頼が置ける。

有料メルマガの無料版メルマガを、試しに登録して読んで見ると良いかもしれない。

■広告が多すぎるメルマガは要注意!

テレビ広告やラジオ広告には、受信者が違和感を感じないようにするための広告比率なる数値指標がある。インターネットには、残念ながらまだ、そのような数値指標ができあがっていない。

そのため、バランスの良い広告配信が成されていると言う印象を与えていない。メルマガでの広告も受信者を考慮しているとは思えない。

メルマガ発行者の意識の中には、Header に1つ、記事中に1つ、 Footer に1つの、 3つの広告掲載が標準であると言う認識がある。

だが、必ずしもこの認識で広告掲載がされていないのが現実だ。まぐまぐランキングのメルマガに、こんなやり方の広告を繰り返しているものがある。

1日に5回メルマガを発行しているのだが、そのうちの4回は独占広告。メールダイレクト広告になっているのだ。こんなメルマガがランキング入りをしているのが不思議でならない。

■メルマガの信頼度を上げる方法

これから話す方法は、当たり前なことであるのだが、まだまだ実行されていないのが現実のものである。

1.オプトアウトで登録させるのではなく、オプトインでメルマガを登録させる方法を取る。

2.広告とコンテンツの比率(コンテンツの量が広告よりも多いこと)

3.号外メルマガを出すときは、号外の内容が読者を納得させる内容であること。

4.メルマガ発行者の誠実性をコンテンツに反映する書き方をすること。(例えば、読者の声をフィクションで勝手に書かないことなど)

信頼度の高いメルマガは「読まれるメルマガ」だ。同時に、「読まれるメルマガ」は、信頼度が高い。

あなたが、まず、やらなければならないことは、上記2つ(信頼度を上げる、読まれるコンテンツ)をバランスよく実践することだ。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

White Paper(無料情報レポート)で口コミ


米国フォーチュン500の企業トップに自分たちが提供するサービスを知ってもらうにはどうするか。

この難問にチャレンジした会社がある。 ServiceWare(サービスウエア)という上場企業だ。彼らの販売促進予算は乏しく、時間も限られていた。

そこで、White Paper(無料情報レポート)をメルマガで告知する方法を取った。

その結果、フォーチュン500の会社の読者69%が White Paper をダウンロードし、 36%のダウンロードレポートが会社の上層部まで口コミで広まった。

こんなことが米国で起きている。

当然、 White Paper のコンテンツはサービスの宣伝や販促で埋め尽くされているのではなく、口コミで広まるに値する、価値のある内容であったに違いない。

White Paper は、価値あるレポート(例えば、有料のものを無料で)を提供しない限り、口コミで広まることはないと言うことだ。

■White Paper の口コミ効果は内容にあり!

メルマガ発行者の最近のトレンドは、メルマガコンテンツを情報商品(e-book)として販売し始めていることだ。現実、e-book は簡単には売れない。現実の書店で書籍が広告販促なしで売れないように。

でも、一つだけ例外がある。

口コミによる広告効果だ。実は、そのきっかけを作り出す一つの手法として White Paper がある。

インターネットで e-book を買わせるには、そのサイトとメルマガ発行者に対する信用と信頼が相当高くないといけない。そうでないと、どんなに素晴らしい内容の e-book であっても読者はお金を支払わない。

読者の信用と信頼を得るには、まず、自分が提供する情報商品の価値を植え付ける必要がある。 White Paper は、読者の信用と信頼を植え付けるための「種」として使われる。

問題は、「種」が腐っているか、生きているかだ。

いくら無料であっても、 White Paper の内容が読者にとって価値のないものであれば、口コミ効果は発生しない。種が生きていれば、人から人へダウンロードコンテンツが広まって行く。

この現象は、「読まれるメルマガ」が口コミで広まるのとまったく同じなのだ。

■まずは実験ありき!

この記事を読んですぐに White Paper の作成に取り掛かろうとする読者がいるかも知れない。そんな実践者に助言をしたい。

助言(●)最初から力作を作ろうとして時間をかけない。
2、3ページでいいからダウンロード回数が多いコンテンツを見つけるための White Paper を何冊か作成して、実験をする。

まずは、自分が持っている情報価値の再確認とベンチマークデータを手に入れるのが先決だ。

この結果を分析して、自分が提供する情報商品が White Paper を作成するに値するものなのかを判断すべきだ。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

これからのメルマガ


私が好まないメルマガは、こんなメルマガだ。多分、あなたも同じ意見か もしれない。

1.5行広告が2段も3段もメルマガの顔の前にあるメルマガ
・メルマガタイトルが広告で埋もれていて、何のメルマガだか分からない!

2.お決まりの文面(自己 PR、サービス紹介など)が3分の2を占めているメルマガ
・読みたいコラムにたどり着くのにスクロールをしなければ読めないメルマガって、読者に負担を負わせる。
・新鮮味がない。

3.コンテンツフォーカスとメルマガ発行者からのメッセージがないメルマガ
・読んでいて内容が薄いと感じ、メルマガ発行者の考えや姿勢が読み取れないため、面白さと刺激が得られない!

4.簡単にお金が稼げると言う印象を与えるメルマガ
・人間の欲に焦点を当てたメルマガは、多くの読者の関心を引くが、ひとつ間違うと詐欺紛いの印象を与えるリスクを抱える。
・誰もが簡単にお金を稼げるほど世間は公平ではない。誰かが儲け、誰かが損をする。
・貧乏人がますます損をして、金持がどんどん富を築く仕組みがこの手のメルマガにある。それに気付いて頂きたい!

さて、これからのメルマガは、「専門に特化したメルマガ」が脚光を浴びる。

■専門に特化したメルマガとは

メルマガが大衆化した時点で、内容が薄いメルマガが多数誕生している。読者は、質を求めて、専門に特化した読み応えがある内容のメルマガを求める。

評論家が書くメルマガではなく、実体験をもとにした実践者のメルマガだ。こうなると、溢れ出ているメルマガ発行者の中で、深く追求したメルマガを書ける人とそうでない人が出てくる。

この辺が、メルマガ発行者を二分化する決め手になる。

特定分野を深く追求したメルマガ発行者は、オタク市場に近い質のよい読者層を掴み始める。そして、それがそのメルマガ発行者の資産となる。

専門特化できないメルマガ発行者は、専門という切り口ではなく、パーソナリティという切り口で読者のファンを作り始める。

法人メルマガは、パーソナリティという切り口は組織上難しいため、専門特化という切り口しかない。問題は、法人企業が発行するメルマガが本当に専門特化の内容を提供できるかどうかだ。

サラリーマンのメルマガ担当は、掲載するコンテンツの専門家ではない。専門家をうまく社内で組織化するか、外部に委託するしかなくなるだろう。

■無料であれ、有料であれ、読者が求めているものは

1)面白い内容 2)すぐに役に立つ内容 3)タイムリーな内容 4)人間味を感じさせるパーソナリティ

この4つの要素のいずれかを満たすメルマガだ。私が発行するメルマガ「知る人ぞ知る米国メールマーケティング」も、この指標でコンテンツを提供できるように努力している。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)